感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オサム兄ぃ
5
報道写真家が2年半に渡り元ハンセン病患者夫妻に寄り添って撮影された写真集である。 元患者を取材するのはとても難しいという。いまだに家族と絶縁状態で、顔や名前の公表を避けている場合が多いのだ。しかし夫妻は語り部として生きる強い覚悟のもと、あらゆる場面にカメラが入っていくことを許してくれた。おかげで私たちは療養所での日常生活を通じ、ハンセン病の生の姿を知ることができる。「ごく普通の市井の人として生涯を終えたい」と後遺症による重い障害があるにもかかわらず、様々なことに挑戦していくポジティヴな生き様は見る者に2012/10/26
みやちゃん
1
初めて、ハンセン病資料館に行ってきた。 この本を借りていたことを思いだし、読んでみた。 涙が止まらない。国は、らい(病)を撲滅せよと運動をおこし、患者を療養所に閉じ込めて死んでもらうと決めた、だからこんな悲劇が起きた、私たち皆が加害者であるとの文章に衝撃をうけた。 2019/08/07