内容説明
故郷スコットランドから、自分の目で世界を見るために自転車で飛び出した３０歳の男は、ボスニア山中で捨て猫を拾い、一緒に旅を続ける。好奇心に満ち、困難に負けないという共通点を持つふたりは、やがて固い絆で結ばれていく。子猫ナラは青年の人生を変え、彼は旅を続けながらＳＮＳで人々と知り合い、ナラを通じて自分の人生を開く。心温まるエピソードに満ちた旅は、しかし新型コロナのロックダウンによって、行き場を失う…。
目次
第１章 道を探して―ボスニア・ヘルツェゴビナ‐モンテネグロ‐アルバニア‐ギリシャ（カム・ホーム；密入国；二度目のチャンス ほか）
第２章 山あり谷あり―ギリシャ‐トルコ‐ジョージア‐アゼルバイジャン（エイプリルフール；看護師ナラ；サントリーニのスパイダーマン ほか）
第３章 旅のゆくえ―ジョージア‐トルコ‐ブルガリア‐セルビア‐ハンガリー（ゴースト；地元のヒーロー；ひとりの男と彼の猫 ほか）
著者等紹介
ニコルソン，ディーン［ニコルソン，ディーン］ ［Ｎｉｃｈｏｌｓｏｎ，Ｄｅａｎ］
２０１９年初め、ボスニア・ヘルツェゴビナの山中で捨て猫ナラと出会う。その様子をインスタグラムに投稿した動画が、動物専門サイトＴｈｅ Ｄｏｄｏに取り上げられ、瞬く間に世界中のメディアの注目の的になる
山名弓子［ヤマナユミコ］
兵庫県神戸市生まれ。大阪女学院短期大学英語課卒業後、大阪女学院短期大学専攻科修了（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
那由多
18
動画で観てたナラとディーンの旅が本になってた。ずっと自転車に乗って育ったせいか、うちの子と違って外にも乗り物にも怯えない猫さんだった。海の漂流ゴミ、難民キャンプ、動物保護などにも言及されてて、考えさせられる場面も。コロナ禍で各国のロックダウン宣言で、国を隔ててナラと離れ離れになるかもしれない状況は読んでてハラハラした。ほんと間に合って良かった。2024/01/14
いづむ
12
一匹の野良猫との出会いで世界が一変し、人生を立て直した人を何人見ただろう。A Street Cat Named Bob (邦訳: ボブという名のストリート・キャット)のJames Bowenしかり、本書の著書Dean Nicholsonしかり。さしたる目的もなく自転車で外国を放浪していた著書が、ナラと出会ってからSNSや旅先で数多くの人と出会い支えられ、責任感や自尊心を高めていく様子に声援を送らずにいられない。猫は偉大！それにつきる。著者のYouTubeやインスタグラムもおすすめ。2021/06/13
いくみ♪
7
かなり前にネットニュースで読んで、でも「猫を連れていくなんて猫はかわいそう」とか思って特に深堀りしなかったが、本を読んで、素晴らしいと感動した。すごくナラのことを大事にしてるし、環境問題や動物保護問題を熱心にされている。たくさん寄付されているのもすごい。You Tubeを最初から見てみようと思いました。2021/06/13
Tatuyuki Suzuki
5
猫を飼うと人生変わるってのがわかる本2023/03/29
りえぞう
5
ナラのかわいいことったら！ ナラとディーンの旅にもコロナが立ちはだかったのだな。それにしても、動物にやさしい人ばかりで、なんか泣けてきそうだ。わたくしもフォローさせていただきます！！2022/02/28
