内容説明
孤高のダブ・トランペッターによる日々の暮らしをめぐる言葉の調べ。
目次
1 暮らし(ありふれた光景;あり合わせ、日々の暮らし。 ほか)
2 音楽(カリビアンな雀;レゲエの“もの吹き”の話 ほか)
3 記憶(リアルな故郷;なまぬるいカスタード ほか)
4 スティルエコー―静かな響き(市営住宅;百メートルの放浪 ほか)
著者等紹介
こだま和文[コダマカズフミ]
1955年福井県生まれ。トランペット奏者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いのふみ
3
このタッチが気になって再読。断言はできないが、ヒリついていながらもメロウなこの雰囲気は文学者からは出てこないものなのではないだろうかとも思った。2019/05/16
いのふみ
2
『ノート・その日その日』、『スティルエコー 静かな響き』の合本。前者からは、目の前にあるものをひとつひとつこなしてゆく、身の周りのいろいろなものをあきらめるところから始めるなど、こんな風に生きたいと思えるほどの日常を大切にする姿勢が、後者からは、内容としては陳腐なのかもしれないが、随所に世界の成立以前、言葉になる以前の一瞬の異質な光景が描出されていて、息を呑む。2019/05/14
kera1019
1
「あきらめる」「手放したい。」「ひとつひとつ」「レゲエの"もの吹き"の話」など、強烈な存在感を放つトランペットの音色の源泉をそこに感じる。「どんな場合においても必要最低限の音を選びだしていくところに美しさがあると思う。」う〜ん、カッコいい。後半の「スティルエコー」は昨日、読んだばっかりなんで読み飛ばす…2013/08/27
河村祐介
1
静かな文章からにじみ出る静かな達観。すばらしい。途中、著者の父の他界、さらに母の病気など、昨年の自分の経験と重なる部分があって号泣。2011/10/26
ULTRA LUCKY SEVEN
1
サイレントでアンビエント。しかしダブ。静かで強烈なダブワイズ。佐藤伸二、江戸アケミへの追悼文が本当にいい文章。フィッシュマンズ経由でミュートビートに辿り着いた人も、なぜこの人に多くのミュージシャンが惹かれるのかわかるはず。2011/10/09
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