内容説明
時代を突き破ったバンドの軌跡!70年代初めのカウンターカルチャーシーンを疾走した日本のロック、パンク、ブルースのパイオニア「村八分」。急激に熟成していくバンド、極限までにストイックに音楽のオリジナリティを追求するメンバー間の軋轢、ドラッグ、葛藤…。山口冨士夫が全ての真実を赤裸々に吐き出した衝撃の書。中島らも生前の書き下ろし小説収録。
目次
1969年(ダイナマイツ)
1970年(京都;チャー坊 ほか)
1971年(浅田哲;AFL ほか)
1972年(オールジャパン・ロック・フェスティバル;よっちゃん ほか)
1973年(リブ・ヤング;エレック契約 ほか)
「ねたのよい」(中島らも)
1973年(再編成)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kera1019
3
結局、バンド遍歴なんかドラッグ遍歴なんかわからん本やったな… アヘン、ヘロイン系統、コークと覚せい剤はドラッグじゃなくて麻薬、確実に脳みそを通過していって命を縮める。ドラッグとは意識の開くものだけ、ガンジャとLSD、それとメスカリン、キノコって山口冨士夫は言うてるけど、ヘロインでも覚せい剤でも捕まってるもんなぁ… まぁ、ええ時代やったって事ですね。2014/04/11
まこちゃん
2
村八分のヒストリーであり山口冨士夫さんの青春の記録。にわかのファンですが村八分の当時をメンバー自身が語った記録を残されていることに感謝。バンド結成時のウキウキ感、音楽的な冒険そしてバンド内の人間関係、愛憎劇など読んでいると村八分は冨士夫さんにとって特別なものだった、ということが伝わってきました。更なる音源を深掘りしたくなる一冊。2020/07/29
ビーフハート
1
なんども同じことを言ったり、時系列が入り乱れるのはご愛嬌。富士夫氏が当時のことを思いつくまま赤裸々に語っております。村八分に興味があるなら必読の書。2015/06/04
siopy
0
伝説のロックバンド「村八分」ギタリスト山口冨士夫の語りおろし。ほとんど編集・再構成されておらず、ダラダラ言いたいことを時系列でしゃべっているだけ。そのため村八分や当時の京都ロックシーンについて知識がないとかなりわかりづらい。後半はドラッグの話ばかりで、まあ生き方もロックだったということで。。。中島らも短編「ねたのよい」が収録されていたのがよかった〜2015/01/18
cocobymidinette
0
白昼夢のような、ホワイトアウトするくらい眩しくてすぐに消えてしまう一瞬の閃光のような、本当に幻のような、村八分のすべて。ただただ、あまりに美しく。これがバンドなら、日本中にいままで、バンドは村八分しかいないのかもしれない。冨士夫さんの語り口にも偏愛を捧ぐ。2013/09/03