出版社内容情報
不登校、発達障がい、非行、生徒を否定的に捉えず「困っている」部分に光を当てた学校改革を進めた男性校長のドキュメント。
かつて生徒の問題行動が絶えなかった大阪の高等専修学校。「生活指導の強化」を目的に招かれた著者は、赴任後、問題の背景に生徒の「自信のなさ」や「発達障がい」が潜んでいることを知る。また、学校はそうした生徒たちに厳しい指導と校則といった管理教育を敷いていた。増え続ける退学者、不登校、発達障がい。学校は経営危機に。学校改革を一任された著者は、常態化されていた画一的指導から十人十色の個性教育を進め、不登校生徒向けクラス、特別支援コースなどを設置。傾きかけた生徒数は、およそ10年で4倍までに膨れ上がった。本当の意味での「自立支援」を問い続けた男性校長のドキュメンタリー。
はじめに「困っている」を見捨てない
第1章 転んだときの起き上がり方
第2章 本当に「できない」のか
第3章 高校の真似事
第4章 管理教育からの逆転
第5章 その子とどれだけ話したか
最終章 流れ続けるもの
あとがき「縁」
内容説明
話が伝わらない。パニックを起こす。学校へ通えない…。「自分は何者か?」理由もわからず、もがき苦しんでいた子どもたち。「特別支援」とは誰のものか―。学校立て直しを任された男性校長が見たもの―それは決して「特別じゃない」物語。
目次
第1章 転んだときの起き上がり方
第2章 本当に「できない」のか
第3章 高校の真似事
第4章 管理教育からの逆転
第5章 その子とどれだけ話したか
最終章 流れ続けるもの
著者等紹介
太田功二[オオタコウジ]
1957年、兵庫県神戸市生まれ。大学卒業後、水泳インストラクターを経て神戸市内の私立学校で「保健体育」の教員となる。1997年、大阪市の「学校法人岡崎学園東朋高等専修学校」に赴任。2006年、校長となる。増え続ける不登校や発達障がい傾向の生徒に光を当て、専修学校の特長を活かした様々な教育改革を実践。健常児と障がい児の関係だけでなく、不登校やひきこもり、非行なども含めた「共生教育」「自立支援」が高い評価を得て、多くの教育関係者から注目の的となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。