内容説明
美術作家・永井宏が、音楽・映画・アートへの憧れを、愛に満ちた筆致で綴った1988年の名著、待望の復刊。著者が雑誌「BRUTUS」の編集者としても活躍した80年代に、深い知識に裏付けされた名文で、青春時代をおくった60年代から80年後半までの音楽・映画・アートへの愛を綴った名随筆。多くの人々に多大な影響を与えた、サブカルチャーという言葉が一般化する前に発表された、元祖サブカル・エッセイといえる名著。30年後の未来を先取りしていたような内容は、驚きの連続。人々の関心が多様化したこの時代にこそ読むべき、温故知新の名作。解説文はカーネーション・直枝政広。
目次
初めて書いたライーナーノーツ
ウッドストックなんて知らなかった
クレス・オルデンバーグズ・ブック
ラ・バンバ
レッツ・シング・ブルーベルベット
ザ・ワシントン・スクエアズ
ヴィム・ヴェンダースのトゥ・マッチ・オン・マイ・マインド
デレクズ・エンジェリック・カンヴァセーション
思い出せる限りのフォーク・オリエンテッド
イージー・ライダーのバラード〔ほか〕
著者等紹介
永井宏[ナガイヒロシ]
美術作家。1951年東京生まれ。80年代「BRUTUS」(マガジンハウス)などの雑誌編集に携わりながら、美術作家として活動。90年代に葉山に居を移し生活に根差したアートを提唱、1996年まで同地にてサンライト・ギャラリーを開設。誰にでもものが作れるという「ネオ・フォークロア」と自身が名付けた考え方をもとに創作を続ける。1999年「12 water stories magazine」を創刊し新しい雑誌のあり方を示す。2003年出版レーベル「WINDCHIME BOOKS」を設立。2011年4月12日、59歳で永眠。著書に『サンライト』(夏葉社)、『雲ができるまで』(リブロポート)、『カフェ・ジェネレーションTOKYO』(河出書房新社)、『夏の仕事』(メディアファクトリー)、『ロマンティックに生きようと決めた理由』『モンフィーユ』(アノニマ・スタジオ)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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