内容説明
福島で「あんざい果樹園」を営む安齋一家。原発事故によって、それまでの生活を一変せざるを得ない選択を強いられました。3.11以降の激動の2年間を、人気エッセイストの中川ちえによる心揺さぶる20編の物語と、人気写真家の馬場わかなが撮影した豊富な写真(66点)とともに綴りました。一家と家族のように長年交流をしてきた筆者だから描けた、真に迫ったフォトエッセイ。揺れながら、迷いながらもよりよい未来へつながる道を模索しながら生きる家族の姿に勇気づけられます。
目次
あの日
caf´e in CAVE
大きな一歩
西へ
電話
三月の海
自然栽培のりんご
北へ
果樹園
リビング〔ほか〕
著者等紹介
中川ちえ[ナカガワチエ]
エッセイスト・器と生活道具の店「in-kyo」店主。著書に『春夏秋冬のたしなみごと』(PHP研究所)、『暮らしのものさし』(朝日新聞出版)など
馬場わかな[ババワカナ]
フォトグラファー。雑誌や単行本を中心に、暮らしまわりを撮影。好きな被写体は人物と料理。著書に『Travel Pictures』(PIE BOOKS/著者名 田辺わかな)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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マルグリット
1
『もみじ市』で安齋果樹園さんのりんごジュースを飲み、家のお土産にりんごを買いました。今までに食べた事がない位美味しくて今度は取り寄せようねって家族で言っていた翌年に震災、原発事故。ツイッターで安齋さん御家族が北海道に移住された事は知っていました。こんな思いは安齋さんだけでなく原発事故で被害に遭った農家さんも・・・なのだろうな。『平和な毎日が繰り返される事。寝て起きたら朝がやって来て、昨日と同じ一日が始まるという事だと思っていた。』に、同感。映画で見た『奇跡のりんご』の木村さんと繋がっていた事も驚きました。2014/03/19