内容説明
全国各地の友人・知人から届く旬の食材たち。そのおいしさを引き出せる料理を考え、レシピに起こし、手紙にしたためて送り返す。料理家・広沢京子が5年間続けてきたやりとりをまとめた14編。こころもおなかも“ほっと”あたたかくなる「ものがたり」のあるレシピ集。
目次
福岡県・篠栗のケンゴくんからゴーヤときゅうりが届いた。
奈良のヨシモトくんちの畑を訪ねる。
奈良のヨシモトくんからかぼちゃが届いた。
京都のゴウダさんから京野菜が届いた。
万物は、こうかんぶつである。―倉成英俊
高知のさっちゃんからにんにくとしょうがが届いた。
大阪のお米マイスター、ヤマシタさんからお米が届いた。
沖縄のみえさんからシークワーサーが届いた。
キタムラさんちの柿の収穫に行く。
東京のキタムラさんから柿が届いた。〔ほか〕
著者等紹介
広沢京子[ヒロサワキョウコ]
1975年10月31日生まれ。2009年より福岡県在住。料理家、スタイリストとして雑誌、広告、ケータリング、等幅広く活動
原田奈々[ハラダナナ]
写真家。福岡生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
5
こうかん、ぶつぶつ。物々交換かな・・・と最初思ったが、やっぱり、こうかん、ぶつぶつ。頂き物があって、それからぶつぶつとつぶやくみたないな感じだな。最初のほうにもあったとおり、やはり、自分で畑をして野菜を作って、それを家族が食べることのヨロコビ(椎名誠風)は、これ以上のものはない。大地、空気、太陽、水を感じながら、自分の思い通りはならない中での恵み。そして、それをいただくこと。ご近所の方と、交換をすることもある。そして・・・ぶつぶつ。『これ、もらった』とかみさんにぶつぶつ・・で、ぶつぶつが続く^^2012/09/15
olivepreppie
1
料理家の広沢京子さんのところには全国各地からいろいろな食材が届くそうだ。そのお礼はレシピとともに、14の美味しさがやりとりされている。届けられた食材、出来上がった料理、どれも贈る相手への愛情がたっぷり込められて眺めるだけで満たされる。ひとつ与えられただ返すのでなく、与えられたものを含んだお返しを、そうやって思いやり付き合いたい。原田奈々さんの写真はわくわくする。2010/12/07