内容説明
地域史研究の最前線に身を投じ、30年以上にわたり日本列島約4000か所以上を調査・踏破してきた著者が、ここに明らかにし得た東日本被差別部落起源!
目次
第1章 茨城県の部落の現状とその特徴(石田三成と部落;東北地方にも部落は存在する ほか)
第2章 茨城県の解放運動(水平社の拠点は旧総和町;茨城県下の解放運動の困難性 ほか)
第3章 近代日本文学と被差別者(序文は夏目漱石が書いた;部落史の視点で読む ほか)
第4章 白山神社は語る(東日本の部落には白山神社がある;白山神社は弾左衛門の支配地域に建てられた ほか)
第5章 部落はなぜつくられたか(部落がつくられたのは理由がある;落ち武者伝承 ほか)
著者等紹介
本田豊[ホンダユタカ]
1952年5月、埼玉県生まれ。部落問題論、被差別社会史論専攻。元東京都立大学人文学部講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kenitirokikuti
9
図書館にて。秋田の佐竹家、よく知られているように関ヶ原の戦いまでは常陸(特に水戸のあたり)である。江戸の浅草にいた車善七の祖先は、佐竹藩家老の車丹波守ないしその家臣という伝承がある(佐竹が家康によって常陸から羽後に移封されたのを恨み、復讐すべく非人になって江戸城下に潜んだ)。水戸市史によると、水戸城を奪還しようと企んだ者がおり、うちひとりが車丹波守斯忠(つなただ)▲東北地方の部落は農村になく、城下にある。なるほど、それで知り合いだった秋田市の東の方の大地主の跡取りくん、被差別部落はないなぁ、と言ってたのね2022/02/23