内容説明
“さらさら流れ”た清流は何処へ?「日本の典型的都市河川」を徹底調査した原典。
目次
第1部 渋谷川流域の歴史(渋谷川を取り巻く環境;流水の利用によって姿を変える川;宅地化の進展によって姿を変える川;「暗渠」からみた川の変容;戦後の下水道計画と川の実態;オリンピック東京大会の開催と消えた川;都市の中小河川とは)
第2部 渋谷川流域を歩く(渋谷川流域;宇田川流域)
著者等紹介
田原光泰[タハラミツヤス]
1969年、東京都渋谷区生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科史学専攻博士前期課程修了。現在、白根記念渋谷区郷土博物館・文学館学芸員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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RASCAL
16
マニアックな本を読んでしまった。都市河川はいきなり暗渠になったのではない。農業用水や排水路に利用するために自然の川に人が手を加え、姿を変えたあげくに最終的に暗渠になったこと、よくわかりました。早速、渋谷川を渋谷橋から水源のある新宿御苑まで歩いてみました。2020/08/05
takao
2
宅地化により水田が消え、必要性がないから川も消えた。2023/06/23
rbyawa
1
d105、この間、家に河川の緊急時連絡網が伝えられて「川? なに川??」と呟いた地域の住人。渋谷川は少し離れてはいても知っていたがどぶ川だと思っていて、正直氾濫と聞いて非常に驚いた口だったので、この本の中で聞き込みをされていた人たちとほぼ立場が変わらない。その後、オリンピックに合わせて渋谷川の一部が蓋をされて下水道として使われることになる歴史を聞いた、この本ではその詳しい経緯を語っていたのだけれども、前哨の出来事や計画はあってもやっぱり急だったしやりすぎだったんだよね。これだけ潰せば氾濫もするわそりゃ…。2013/07/24
kaigarayama
1
このシリーズは初めて読んだが、内容はかなり専門書に近い。新書や選書のように読むわけにはいかないものの、実証を積み重ねていくスタイルには好感が持てる。渋谷周辺の土地勘がないと内容の理解には程遠いが。2011/09/19
ja^2
0
渋谷川の歴史は渋谷の歴史だ。宅地造成の技術は大正時代から変わっていないな2011/12/12
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