内容説明
各地で頻発する地震と集中豪雨。団地・造成宅地の地下のどこかで地すべりと崩壊が、いまなお進行している。宅地造成の実態とその結果をつぶさに観察してきた地質学者による詳細・驚愕のレポート。
目次
1 地盤災害―何が、誰が悪いのか(地盤災害とは;地球温暖化と地盤;土地造成と企業の責任;行政・法制の立ち遅れ)
2 土地のキャリアと性能(地盤の組成;沖積地の地下構造;宅地造成の問題)
3 建造物と地盤の崩壊(地震で飛び出すのは一番危ない(地震の揺れ方と家具の転倒)
日本は地震国
殺人石垣・石塀とブロック塀
地盤崩壊のいろいろ
土留め用石積み擁壁の問題
地震動と共振)
4 土地の見方・使い方―安全な家を建てるには(宅地地盤の見方(地盤の盲点)
造成宅地の見方(擁壁と石垣)
地相と家相
造成地で良い地盤はどんな所か
地盤変位の調べ方
我が家の地盤対策)
著者等紹介
羽鳥謙三[ハトリケンゾウ]
1927年世田谷区駒沢(当時東京府下荏原郡駒沢村字上馬引沢)に生まれる。東北大学理学部地質学科卒業後、都立神代高等学校教諭、共愛短期大学教授など歴任。理学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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