内容説明
サッカーの試合ほど世界中の人々を一つにするものはない。サッカーとは単にボールを蹴って駆け回るだけのスポーツではない。理性的な思考を超えて熱情に訴えかけ、国の雰囲気や、時には政府の命運にさえ影響を及ぼすことすらある。かの有名なマグナム・フォトが1940年代に結成される以前から、そのメンバーとなった写真家たちの多くは、サッカーの世界にカメラを向け、選手やサポーター、試合風景を記録してきた。アフリカの泥の上やブラジルの浜辺を裸足で走り回るシーンがあるかと思えば、イギリスの裏通りで缶蹴りに興じる写真もある。サッカーがいかに深く人々の心に根ざしているか、いかに幅広い地域でプレーされているか、そしてサッカー文化がいかにして国籍や民族や宗教の違いをも乗り越えているかを、この写真集は教えてくれる。数々の写真の中では、試合それ自体の美しさと、世界でも一流の写真家グループならではの美的センスが一つになっている。本書は、半世紀以上にわたって世界各地を見つめてきた写真家たちの卓抜たる社会的洞察力を提示するとともに、どんなときにも人々を魅了してやまないサッカーを讃えた写真集である。
目次
チーム
プレーの場
サポーター
パス
美しきゲーム
ゴール
情熱




