内容説明
本書は、現在のオランダデザイン界の活気を記録するものである。この国は、建築、都市計画、インダストリアルデザイン、グラフィックデザインの革新と実験が行われている今日の最重要拠点のひとつである。現代のオランダ人デザイナーは、技術的なノウハウ、創造性、ウィットによって、既存の形やモダニストの原型を巧みにつくり変えたり解釈し直したりしている。著者は、この変換を、わずかに傾斜するオランダの風景の「人工の大地」―何世紀にもわたって北海とライン川の水域を埋め立ててできた土地―にたとえている。アーロン・ベツキーとアダム・エーヴェンスが執筆し、有名なオランダ人グラフィックアーティストのイルマ・ボームがデザインした『False Flat』は、ユニークで豊かなデザイン文化の活力、多様性、基礎構造を生き生きと伝える。
目次
序文:人工の大地を見渡して
ハッピー・カオス
好況期のフルスロットル
ブリリアント・オレンジ
見る=知る=つくる
ドゥー・ノーマル
バベルの原野
ニワトリとタマゴ
補助金の恩恵
ドアーズ・オブ・パーセプション〔ほか〕
著者等紹介
ベツキー,アーロン[ベツキー,アーロン][Betsky,Aaron]
ロッテルダムのオランダ建築協会(NAi)会長。1995年から2001年までサンフランシスコ近代美術館の建築、デザイン、デジタル作品のキュレーターとして活躍。1998年の展覧会「Do Normal:Recent Dutch Design」などで主事を務めた
エーヴェンス,アダム[エーヴェンス,アダム][Eeuwens,Adam]
南カリフォルニア在住のオランダ人作家。過去にアムステルダム拠点の出版物『Wave』の編集と『Flux』誌の出版に携わった。デザイン戦略会社カルチャー・インダストリーのパートナーであり、ベツキーと共同で「Do Normal」を企画した
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