内容説明
なぜジャックは狂ったのか?豆に託したジャックの想いとは?崖にぶつかるという奇行をくリ返すジャック。周囲から「クレイジー・ジャック」と呼ばれ、幼なじみのフローラにまで見放される。そんなとき妖精にもらった七色の豆の種。この虹を植えよう―。
著者等紹介
ナポリ,ドナ・ジョー[ナポリ,ドナジョー][Napoli,Donna Jo]
ヤングアダルト小説で数多くの受賞歴をもつ。その他、一般小説、詩、エッセイを執筆するかたわら、スウォートモア・カレッジの言語学部長をつとめる。ペンシルヴェニア州スウォートモア在住
金原瑞人[カネハラミズヒト]
法政大学教授。翻訳家
小林みき[コバヤシミキ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
9
ナポリ版「ジャックと豆の木」です。ジャックの心理描写が鬼気迫るものとなっているそうで、まだまだドナ・ジョー・ナポリの描き出す世界がたっぷり堪能できそうです。2005/12/12
杏子
7
やっぱりドナ・ジョー・ナポリはすごかった!ジャックと豆の木もドナ・ジョーにかかるとこんなふうに化けてしまうんですね。それも無理なく、納得できるやり方で。昔話と現実の世界との融合具合がうまくいってる気がします。文章もいい。言葉が巧みで想像力を喚起させるものがありますね。もちろんすなわち訳がいいってことなんだろうけど。心がすっとこの世界に入れるのがよい証拠。ファンタスティック・ラブシリーズ…恋人たちの物語であるとともに家族の物語でもあるんですね。前半部分ではソーニャ・ハートネットを思い出しました。2009/04/07
dumpty
6
「豆の木」なのよね。蔓じゃなくて。そこのところリアルに想像できた。昔話で聞いていた時は、この話はモノトーンの世界だったかも。これを読んでその世界のカラフルさにびっくり!色の世界。2009/05/02
なっちゃん。
2
ジャックと豆の木から作られた物語。なめらかに話は進んでいくようで、ただの童話とは異なり、ジャックの父に対する思い、自身の心、フローラへの恋心、母を安心させたい気持ち、など青年の成長がかかれている。人生は、自身の行動によって変えることができるとポジティブになれた。2019/01/19
ayaka
1
この人の手に掛かるとよく知っているはずの童話がぐっと大人の話になる。その着眼点というか発想力というか、本当に凄い人だと思う。この作品も、「愛」っていう誰にでもあるであろう感情が狂気の引き金になっているのが面白いし、色んな事を考えさせられた。2010/12/09
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