野獣の薔薇園

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  • サイズ B6判/ページ数 314p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784902584134
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

イスラムの掟を破り、精霊の呪いによってライオンの姿に変えられたペルシャの王子オラスミン。獣からも人間からも隔たり、絶望的な孤独感を抱きながら、女性の愛を求め、薔薇の国フランスへ旅立つ―。新解釈の『美女と野獣』。

著者等紹介

ナポリ,ドナ・ジョー[ナポリ,ドナジョー][Napoli,Donna Jo]
ヤングアダルト小説で数多くの受賞歴をもつ。その他、一般小説、詩、エッセイを執筆するかたわら、スウォートモア・カレッジの言語学部長をつとめる。ペンシルヴェニア州スウォートモア在住

久慈美貴[クジミキ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

15
ペルシャの王子オラスミンは、信仰心篤く、殺生を嫌う、心優しき青年だった。犠牲祭で屠るために用意された駱駝には傷があったが、幼なじみの使用人キユマーズに罰を受けさせたくないばかりに、オラスミンは傷のついた駱駝をそのまま犠牲獣として使うことにした。 しかし、そのことが精霊(バーリ)の怒りに触れ、明日、オラスミンは父である王によって殺されると予言された。 2006/12/19

たみ

15
ペルシャの王子:オラスミンが主人公、傷のある駱駝を犠牲に捧げてしまったせいで呪いをかけられライオンの姿に。エキゾチックリメイク[美女と野獣]の野獣視点。人間と獣の狭間を漂うオラスミンはイスラム教徒、生き物を噛み殺し生肉を喰らう我が身を嫌悪し苦悩は深いのですが、食う寝る優先の獣の心が皮肉にも救いとなっていて粘度は低め。薔薇の世話をしたり本を読んだりする野獣の姿を堪能できて満足です。舞台がフランスへと移る最後のほうはエキゾチックな空気も薄れてしまったようで残念。ベルに出会えて良かったねえオラスミン。2016/03/10

杏子

6
ドナジョー版美女と野獣、堪能しました。前半部分のペルシャの描写が細かくていい。王子の姿が野獣に変わった場面がリアルで、やっぱりこういうふうになるのね…。そして放浪の旅の末に見いだした安住の地で… 獣のなかにある人間の心…。愛する乙女のため自分の身も省みず、尽くし続ける姿、もうなんとも言えません。愛の勝利か、呪いが解ける瞬間の描写の美しさといったら!心震えます。永遠にライオンのままでいい、ベルさえいたら。あれがいいですね。人間に戻らなくても、何も問題ない、むしろ…という思いもありますね。2009/04/11

cecilia

3
ライオンの生活も悪くないと思う。縄張り争いが大変そうだけど。 ベルとの交流をもっと読みたかった。ベルの気持ちの変化もちょっととつぜんに感じたし。   王子のベルへの想いがプライドに勝る瞬間がとても良い。「きみが必要なんだ。」いいないいなぁ~。2012/04/12

3
王子の生まれをペルシャにしたのが効いている。人としての心とイスラムの教えと二重に縛られて悩む姿がたまらない。が、ディズニーにしてもこれにしても、人間のときよりライオンの方が魅力的なのはなぜでしょう(^^;;2009/02/27

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