内容説明
本書は、港湾という空間は不変不動ではなく、常に変化するとの前提に基づき三現(現物・現場・現象)を正しく掌握するという立場から、まず個別の港湾の変貌について考察する。とくに集客に関する個別的な実態を理解するために各港湾都市・港町の施策について論じる。また歴史的なわが国の港湾の特殊性等についても考察する。その際、国内外の港湾における具体的な事例をふまえつつ、港湾へと人々を誘い、惹きつける戦略とは何か。また港湾の集客に人々は何を期待しているか。さらにその背景や本質的な課題とは何かについても論述する。
目次
集客と港湾都市・港町へのアプローチ
神戸港と集客力
大阪港のテーマパークの集客力
名古屋港の親しまれる港づくり―名古屋港水族館が果たした役割と効果
集客都市「よこはま」の中心プロジェクト―「みなとみらい21」の歩み現在
集客の場としての東京臨海副都心の展開
日本海ミュージアム構想と地域振興戦略
三陸における港町の集客・観光
港町の活性化と水族館の役割
産業立地の変化と港湾〔ほか〕
著者等紹介
小林照夫[コバヤシテルオ]
現職、関東学院大学文学部教授、同大学大学院文学研究科教授。日本港湾経済学会常任理事・事務局長、関東都市学会理事、史学会、社会経済史学会会員他
山上徹[ヤマジョウトオル]
現職、同志社女子大学現代社会学部、同大学大学院文学研究科教授。日本港湾経済学会会長、日本ホスピタリティ・マネジメント学会理事、日本貿易学会理事、日本国際観光学会理事
堀野正人[ホリノマサト]
奈良県立大学助教授
宮井久男[ミヤイヒサオ]
岩手県立大学宮古短期大学部教授
安原健允[ヤスハラタケノブ]
日本大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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