内容説明
ちいさいいすは、おとこのことなかよしでした。おやつをたべるときもいっしょ、えほんをみるときもいっしょ。たのしいときはいっしょにわらい、しかられたときはなぐさめてあげて。でも、あるひ、おとこのこはいったのです。「おかあさん、このいす、いらないよ。もうすわれないもん」。
著者等紹介
竹下文子[タケシタフミコ]
1957年、福岡県に生まれる。東京学芸大学卒業。「黒ねこサンゴロウ」シリーズ(偕成社)で路傍の石幼少年文学賞を受賞。デビュー作『星とトランペット』(ブッキング)などの作品がある
鈴木まもる[スズキマモル]
1952年、東京都にうまれる。東京藝術大学中退。「黒ねこサンゴロウ」シリーズ(偕成社)で赤い鳥さし絵賞、『ぼくの鳥の巣絵日記』(偕成社)で講談社出版文化賞絵本賞を受賞。鳥の巣の研究家としても活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
156
家具づくりのおじいさんが作った、心のこもった子どものためのちいさな椅子。産まれてくる子のために贈られた温もりのある椅子。いつも一緒に仲良くしていた子どもも、いつか大きくなります。小さくなっていないのに小さくなった椅子は、要らないものなのでしょうか。もう使わなくなったものでも、愛着があって捨てられず、ずっと大切にしているものが誰にでもあるはずです。ぬいぐるみだったり絵本だったり…。巡りめぐって椅子は再び温もりを感じることができました。物を大切にしたいと思う心を大切に。必ず誰かの気持ちが込められているから…。2021/04/24
masa@レビューお休み中
89
草の絨毯の上に悠々とたたずむ、小さい椅子。椅子の上には、小鳥たちが憩い、頭上からは燦々と日の光が降り注ぐ。そんな光景が描かれている表紙にはどういった意味があるのだろうか…。家具作りのおじいさんの手によって作られた椅子は、ある女の人に買われます。そして、女の人は生まれたばかりの赤ちゃんのお祝いとして、小さな椅子をプレゼントしたのでした。小さな椅子は男の子といっしょに時を過ごしていきます。でも、男の子がある日、「この椅子いらないよ。もう座れないもん」と言うのです。痛さを伴うけれど、やさしいお話なんですよね。2013/09/15
mocha
66
ちいさいいすが物語る喜びや悲しみ。座る人のいない椅子は、他の道具と比べてもひと際淋しい絵になる。うちの子の椅子も捨てちゃったなあと後悔中。子どもに「モノを大事にしましょう」というメッセージを伝えるのにとてもいい。2022/08/31
mai
66
読書メーターで知り図書館にて読みました。ちょっと切ないお話で最後はホロリ。物は大事にながーく使いたいです。あったかい絵でイラストもよかった。2015/01/13
モリー
64
表紙に描かれた小さな椅子は、森の中で暖かい木漏れ日を浴び、小鳥やリスと戯れているように見えました。けれども、本当は小さな椅子は悲しかったのですね。温かい気持ちになる絵本でした。2020/02/22




