目からウロコの幸福学

ネトル，ダニエル【著】〈Ｎｅｔｔｌｅ，Ｄａｎｉｅｌ〉/山岡 万里子【訳】

オープンナレッジ（2007/03発売）

• サイズ B6判／ページ数 214p／高さ 19cm
• 商品コード 9784902444483
• NDC分類 151.6
• Cコード C0011

出版社内容情報

欲しい物を手に入れても「幸せ」になれないのはなぜ？人の脳は「幸せ」をどう作り出し、人類が進化の過程で人々にとって「幸せ」とはどのようなものになったのか。本書では数多くの心理・科学調査の結果をもとに、人類学者・進化心理学者である著者が曖昧に思われている「幸せ」の正体を解き明かしている。
「自分はまあまあ幸せかも」「まだまだ幸せなんて言えない」と思う方は、ぜひ「幸せ」の意外な正体を確かめてみてください！

第1章　幸せって、なに？
第2章　人間は幸せなのか、不幸せなのか
第3章　幸せなのは、どんな人？
第4章　性格は幸せにどう影響するか
第5章　脳の中ではなにが起きているか
第6章　幸せになる方法
第7章　幸せな人生ってなんなのだろう？

内容説明

最新の科学的知識をもとに人を幸せにするもの不幸にするものはなんなのか。幸せの正体とはなにか！幸福のしくみとは幸せを手に入れようとする欲求はなんなのかという問いの答えをさぐる。

目次

第１章　幸せって、なに？
第２章　人間は幸せなのか、不幸せなのか
第３章　幸せなのは、どんな人？
第４章　性格は幸せにどう影響するか？
第５章　脳の中ではなにが起きているのか
第６章　幸せになる方法
第７章　幸せな人生って、なんなのだろう？

著者等紹介

ネトル，ダニエル［ネトル，ダニエル］［Ｎｅｔｔｌｅ，Ｄａｎｉｅｌ］
英国ニューカッスル大学生物心理学部進化・行動調査グループの心理学助教授。２００４年まで、オープンユニバーシティ心理学部および生物科学部を担当。ロンドン大学ユニバーシティカレッジにて博士号取得。その時のテーマは言語だったが、最近は人間の思想、行動、文化について幅広い関心をもち、すべての分野で進化論的立場を取っている。現在の研究テーマは性格、感情、性差、精神障害など。雑誌記事や部分執筆など多数

山岡万里子［ヤマオカマリコ］
国際基督教大学教養学部卒業（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[905]

幅広いテーマに関心を向ける。いろいろな顔を持つ。

2014/05/19

[Hiro-ki]

名著ですなぁ。幸福という概念にまつわる謎を、進化論的な心理学の知見と多くの実証的分析によって解きほぐしていく。なぜ幸福感は刹那的なものなのに、ネガティブな感情は持続してしまうのか？欲しくてほしくてたまらなかったものを手に入れたはずなのに、あんまり幸せな気分になれないのはどうしてなのか？面白いし、読みやすい。ヤバめなタイトルではあるんだけど、中身は結構硬派。よい本です。

2012/01/06

[スクナ]

心理学における幸福の研究を進化論的な観点からまとめた本。幸福は集団内における地位獲得のための行動や物的資源を得るための行動を促すプログラムであり、慣れ(順化)が起きやすいため完璧な幸福を得るのは難しい。幸福と性格の関係や幸福の神経的基盤について語られており、自己啓発本のような表紙と比して内容は意外と普通。とても平易で読みやすい。

2017/01/17