内容説明
江戸時代中期の津軽に生きた楠美甚之助という一人物を通して、当時の藩社会の様子、世相、事件、そして藩士の生活と勤務の実際を、日記を中心にその他の史料もまじえながら具体的に平易に述べる。
目次
1 甚之助の生きた時代とその家族
2 地方公務員の一日一年
3 津軽家のこと/津軽信著の入部
4 屋敷と暮らしとエコ
5 世相と事件、異変
6 福祉と健康
7 信仰と行事
8 政治・経済
9 人事、触れ、その後の楠美家
著者等紹介
鈴木まどか[スズキマドカ]
1969年生。前田流平家詞曲相伝。日本女子大学大学院修士課程修了。小学6年生のとき、母方の家が伝えてきた平曲を志す。1998年、無形文化財保持者故館山甲午の子息、館山宣昭師より相伝(免許皆伝)。以来、国宝最勝院五重塔(弘前市)、高照神社津軽信政公御神忌300年祭(弘前市)など寺社での演奏、生涯学習講座での講演、伝承文化史の研究を続けている
笠井百合子[カサイユリコ]
1930年生。慶應義塾大学通信課程文学部史学科卒。卒業後も同大文学部教授で古文書学会長を歴任された高橋正彦教授が主宰する「古文書研究会」に参加
鈴木元子[スズキモトコ]
1937年生。青森県立弘前高校に一年間在籍、都立豊島高校卒。父方の曽祖父に楠美太素、母方の曽祖父に楠美晩翠と、楠美家の血をきわめて濃く受け継ぐ。20年ほど前から楠美家の古記録類を調査し、楠美家系図と平曲史を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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