内容説明
不可解な行動をとる転入生。ココ少年と仲間がその秘密をさぐる。次々と驚く事実が!「あいつはいったいだれなんだ!」クロアチア児童文学で大人気の冒険小説が日本にはじめて登場。
著者等紹介
クーシャン,イワン[クーシャン,イワン][Kusan,Ivan]
1933年サラエボ生まれ。幼少の頃、ザグレブに移り住む。ザグレブ美術大学で絵画を専攻し、学士号、修士号取得。1953年から、多くの新聞や雑誌に短編小説などを掲載。人気を博した児童書が多いが、大人向けの小説や短編小説も著す。文学作品に贈られるさまざまな賞を受賞。ラジオやテレビのドラマ、劇場のための作品も手がける。文学や美術の雑誌の編集、演劇アカデミーの講師も務めるなど、文学、演劇および美術の分野での活躍がめざましい
山本郁子[ヤマモトイクコ]
東京生まれ。旧ユーゴスラビア、とくにクロアチアとそこに暮らす人々に魅せられ、リエカ市に住む。リエカ市のための通訳、翻訳をする一方、現地の新聞や雑誌にさまざまな記事を定期的に寄稿。クロアチア・ラジオ第一放送では、「おやすみまえのお話」にシリーズで出演。日本でも、通訳、翻訳に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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かもめ通信
12
児童書ではありますが、大人でも十分楽しめる1冊。 想像以上に“本格ミステリ”でした。そしてもちろんもちろん友情の物語でもあります。 女の子の描かれかたには多少の難があるものの、まあそれはそれとして、 久しぶりに少年たちの活躍にハラハラどきどきする物語を読んだ気がします。2014/01/16
のこ
9
転校生・マルコが落とした手紙を拾ったトモ。そこには「お母さんとお父さんへ」とあった。だけど、あれ…?あいつには両親がいないはずなのに!親友・ココと共に転校生を調べ始めるが、調べるほどに驚く事実は増えてゆき…。■伏線のはり方がとても丁寧。最後に全て回収されててすっきりしました。回りくどさも多少あるけれど、それあってこそのすっきり感■ココが有名なヒーローの一人、とありましたが、うーん…。私のヒーロー像とは大分かけ離れてます。■少年の冒険に少女はやはり違和感。マリヤナは好きになれませんでした。2013/10/26
mint
3
面白かった。感想で訳のことが書いてあったので、分かりにくいかと思ったら全然気にならなかった。ただ、女の子の性格は好きになれない・・・。2013/08/16
バニラ風味
2
他人を詮索するって、いやらしい行為だと思う。詮索される側が、「自分が詮索されてる」と知ったら、どんなにか嫌だろう…!いつ気づかれるか?どこまで知られているのか?のドキドキハラハラもの。ちょっと「夏の庭」に似ているって思った。挿絵が独特で、不思議感が増している気がする。こういう「他人を探る話」って、この時代背景あってのこと、だと思う。2013/04/29
イオンベイ
1
クロアチア文学。小学生の時分に課題図書として読んだときはよく分からん時代背景が今ではすらすら入ってきてそれだけでも読み返した価値があった 2022/12/15
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