内容説明
縄文のビーナスと仮面の女神が語るものとは?古代文化の常識をくつがえす。
目次
序 縄文時代の営みや精神が現代人に語るもの
第1章 縄文のビーナスと仮面の女神
第2章 縄文土器と生活
第3章 縄文文化の扉を開く
第4章 縄文時代と稲作
第5章 縄文人に学ぶこと
おわりに 「縄文のビーナス」に魅了されて
著者等紹介
松久保秀胤[マツクボシュウイン]
1928年、大阪生まれ。10歳の時に薬師寺入門。橋本凝胤の弟子として得度。旧制松江高等学校、島根大学文学部卒。薬師寺貫主、法相宗管長を経て、現在は薬師寺長臈。1996年に、藍綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tamami
36
縄文のビーナスと仮面の女神の二体の国宝土偶を擁する長野県茅野市にある「縄文文化輝く会」主催の、縄文時代に関する文化講演会の記録。縄文という大きな括りの中で、土偶や土器、黒曜石や縄文稲作等々について、それぞれの話者が個々に関心のあるところを述べているので、まとまりには欠く印象であるが、面白い話題が多かった。個人的には、養老孟司先生の、「現代人と縄文人の考え方」という話が考えさせられた。言葉をもつ人の特徴は役に立たないものをつくること、人間の進歩はじつは退歩だった等々、現代人の虚を突く論理に目を開かせられる。2022/03/05
Kouhei Higuchi
1
少し古い本ですが、茅野市の遺跡に関して縄文の専門家から民具の研究者など多くの人が縄文について語っています。 国宝の土偶仮面のビーナスについての考察が面白かった。2024/11/16
takao
1
ふむ2021/11/10
陸
0
考古学者でない人も混じった14人による講義がけっこう面白い。土偶の作り手が女性だったら、理想とする女性像とかファッションに力が入った作品っぽい。有孔土器の考察も面白い。紐を穴に通してないなら滑り止め?土器と月、土偶の地母神、稲の畑も面白い。よく復元されている、屋根を葺くのに茅を切る道具が無かった事は納得。節なら出来るかと試しに葦を手でちぎってみたけど無理。立ち枯れしたので今度試してみよう。夏用に通気性の良い家が欲しい時は、手でちぎれる短い草を束ねたのかな?木の上で寝る可能性もあるのか。やっぱり縄文面白い。2016/10/08
sparkleblacelet
0
縄文時代の様々なものが語るものに興味がある。とくにこの本は今までにあまりなかった視点で彼らのありように迫るものだったと思う。2015/08/23