内容説明
これは、ネコのシュヌルが緑の野原で生まれて、挫折と放浪の果てに、愛する家族と幸せに暮らすまでの波乱の半生を、ありのままにつづったネコ的私小説。
著者等紹介
山口四郎[ヤマグチシロウ]
1919年、東京生まれ。東京大学独文科卒業。中央大学名誉教授
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感想・レビュー
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きゅー
3
おすねこシュヌルが「うちのやつ」との生活を綴った日記。「うちのやつ」とは、私たちの目から見ればシュヌルのご主人さまかもしれないけど、彼の目にはそんな主従関係はまったくないのが可笑しい。ところで日本にも偉大なる猫文学があるが、あの面白さには到底及ばないのはしょうがないところ。猫が好きなら楽しめる一冊かもしれないけれど、物語としての上手さは特に感じられない。「本」という媒体ではあまり魅力を感じないけれど、これがチェコアニメとして放送されるところを想像すると見たくなる。挿絵もヘタウマな感じで味があるなあ。2013/08/08
siopop
0
おすネコのシュヌルが書いた日記、なんとシュヌルくんは同居している二本足が見ていない隙に、かぎ爪を使って安楽いすに日記を書きつけるらしい (^_^;) そんなシュヌルくんの冒険がいっぱい書かれた日記なんです。 仲間のネコ達との事や、身近な冒険の事、素敵なキッキとの出会いの事、などなど盛りだくさんな日記でした。 二本足を教育して自分と自分の家族のためにすべてをささげる、ようにさせるなど中々楽しい文章でした。ほんとにネコってそんな事を考えていそうだし。2011/12/08