内容説明
東陽一監督・浅野忠信主演の映画『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』の主人公が、見て、歩いて、撮った「世界」と単行本に未収録の原稿をまとめた遺稿集の続編的写真集。
目次
1988 タイ・インド・カンボジア
1997 ベトナム
1998 タイ
1998 インドネシア
1998 カンボジア
1998 ロシア‐サハリン
1999 インド
1999 ミャンマー
2000 ネパール
2000 中国‐上海
2003 タイ
2006 カンボジア
著者等紹介
鴨志田穣[カモシダユタカ]
1964年、神奈川県川崎市生まれ。北海道札幌市育ち。高校卒業後、風来坊生活を続ける。1992年、フリージャーナリストの橋田信介氏とタイで知り合い弟子入り、戦場カメラマンになる。96年、取材で知り合った漫画家西原理恵子氏と結婚。執筆活動を始める。2003年、離婚。2007年3月20日、腎臓がんのため死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
39
死人には、悪いことって言いにくい。どんなに困ったところがあっても、やりたい放題に生きていたとしても、それすらも魅力的に映ってしまう。生きていた時からそういう彼が好きだった人にはなおさら。寄稿している人たちからの愛を感じた。人ができる限りのやり方で精一杯世界に対して「なんか変じゃない!?」と問う。尾崎豊的な人からマザー・テレサまでやり方は色々だ。この人ってちょっと残念で、でも情熱は確かで…そんなまんまな一冊だった。西原さんの若い頃の写真にムネキュン。2021/04/05
nonpono
25
SPAを愛読していたので西原理恵子の旅行記を読んでいた。そして、カメラマンでのちの旦那さんになる鴨ちゃんを知る。90年代、00年代をアジアを旅した旅人には、懐かしい風景の写真集である。なにげない日常が優しい視点で切り取られている。少年、少女の笑顔が良いが、はっとしたのがバイクタクシーの後ろに乗る日本人、西原理恵子の顔が優しく美しく、ページをめくる手を止めた。向田邦子の恋人が撮影した向田さんも抜群に美しかったけど、西原も光をはなっていた。眩いくらいに。懐かしい、私が旅した、あの時代の亜細亜に再会出来た。2024/06/20
ミナコ@灯れ松明の火
11
どんな場所にも、どんな状況下においても、普通のひとたちの普通の暮らしがあるんだ、という当たり前のことを見るたびに再確認させてくれる鴨ちゃんの写真たち。目線の低さがいいなあ、としみじみ。バイクの後部座席で笑うサイバラ先生が見ていた鴨ちゃんは、どんな表情をしていたのだろうか。改めて、合掌。2011/05/11
くちびる生肉
2
見ず知らずの人のカメラに笑顔を向けるってどういう気持ちなんだろう、そんな人たちばかりの街での暮らしってどんなものなんだろう、とぼんやり考えながら読んだ。2015/09/27
ゆ
2
やっぱり笑顔が安心する2013/07/25
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