内容説明
キヨばあちゃんは脳みそが少しずつ小さくなって、いつか赤ん坊になってしまうらしい。はじめは大嫌いだったキヨばあちゃんが大好きになったぼく。なぜかな?手帳にぼくの名前を何度も書くキヨばあちゃん。なぜかな?自分にとって大切な人の記憶が薄れていくとき、ぼくらはいったい何ができるのだろうか?
著者等紹介
藤川幸之助[フジカワコウノスケ]
詩人、児童文学作家。1962年熊本県生まれ。長崎大学教育学部修士課程修了。日本児童文学者協会会員。介護体験の著書をもとに制作されたラジオ番組「マザー・詩人藤川幸之助が綴った母との瞬間」が平成16年度民間放送連盟賞最優秀賞受賞、文化庁芸術祭参加作品となる。認知症への理解を深めるため、講演活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
21
身につまされる独白録です。 キヨちゃんの認知症の進行と向き合う、孫のこうちゃんの思いが痛切に響いてきます。 本当は大好きなおばあちゃんだから、変わっていく姿は見たくないのでしょうね。 でも、ありのままの姿を受け入れるしかないもどかしさ。 自分が直面していないことが救いなのですが、考えさせられる絵本(?)でした。2021/05/23
かおりんご
21
絵本。これは、おすすめ!キヨちゃんは、痴呆症が進んだおばあちゃんの名前。主人公のぼくは、食べ物を散らかしたり、好き勝手に振る舞うキヨちゃんが大嫌い。でも、あることがきっかけで大好きになります。思わず泣いちゃいました。こういう家族愛もすてきです。2014/02/27
KAZU
5
認知症のおばあちゃん、キヨちゃんと、孫のぼくとの心暖まる日常を描いた絵本。数々のエピソードが、自然と描かれているので、孫のぼくも認知症のキヨちゃんもお互いの事が大好きになっていく過程がよくわかる。認知症に悩む多くの方々に、是非読んでいただきたい。2024/03/04
チタカアオイ
1
【図書館】2017/05/26