目次
第1章 なぜ幸福になれないのか(苦悩や不幸について;原因論と目的論 ほか)第2章 幸福な対人関係を築く(私を超える;支配したがる人について ほか)
第3章 幸福とライフスタイル(ライフスタイルが人の幸福、不幸にかかわる;自己受容 ほか)
第4章 幸福の位置(抽象的思考と具体的思考;消えた幸福)
第5章 善く生きるとは(自己像とは?;自由に生きる・運命を変える ほか)
著者等紹介
岸見一郎[キシミイチロウ]
1956年生まれ。1987年、京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学(西洋哲学史専攻)。専門の哲学に並行して、1989年からアドラー心理学を研究し始める。現在、明治東洋医学院専門学校、聖カタリナ女子高等学校、平成医療学園専門学校に、非常勤講師として勤務する傍ら、講演やカウンセリングなども精力的に行っている。日本アドラー心理学会認定カウンセラー、日本アドラー心理学会理事、国際アドラー心理学会代議員
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感想・レビュー
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はふ
16
大ベストセラーの「嫌われる勇気」の岸見一郎氏が2003年に書いた本書。 人間の心理について、幸福について、哲学という武器を持って真っ向勝負を仕掛けたような本書。 課題の分離や他者貢献など、アドラー心理学の基礎となる考え方についても、この時から既に触れられている。 参考文献の量も多く、この一冊で、自己啓発、哲学書、単純な読み物などの多くの役割をこなしている。 古来から幸福については、長い年月をかけて議論されてきた。しかし、正解はついには見つからなかった。この先も見つからないならば、必要なのは、生き方である。2020/08/24
ミクニ
2
読み進めると、幸せへの思考が広がっていった。著名な哲学者たちの幸せに対する思考がたくさん登場するが、哲学を学んでいない私にはハッとする言葉だらけだった。岸見さんはそれを引用しながら自身の幸福論を展開していて、さながらオムニバスCDの編集者のよう。幸せになることは善く生きること。善く生きることは自分が善いとする行動をとり続けること。大事なことは、善い行動が何かは自分で考え抜くこと。どんな環境でも主体性をとること。後書きを読み、多くの哲学者が幸福論を前に挫折したと知り、自分で考えるしかないんだと納得。2016/02/18
ukmy
1
引用の多さに感服。すっきり書かれた感じはしないけれど、トラウマを否定するのは乱暴なようでよくわかる気もしました。雨が降るから不幸、なのではない。客観的事実をどう受け取るかが全てなのですね。2012/04/12
せ
0
日本において、自分がやりたいようにやるというのは、難しいことだ。2015/10/30
N_dept
0
貸出延長申請したので、今夜から、再読します。(^∇^)2015/02/08