金のひしゃく - 北斗七星になった孤児たち

増田昭一

中国残留孤児援護基金（2004/03発売）

• サイズ A4判／ページ数 30p／高さ 29cm
• 商品コード 9784902220049

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[かおりんご]

絵本。太平洋戦争終結後、中国で孤児となった子達のお話。読んでいて思わずホロリとなりました。あの時代、周りに自分を守ってくれる大人がいなかったのは、本当に辛いことだし、生きていけない状況だったのですね。伝えていかなければならない話だと思います。ただ、人の名前やら登場人物の説明がわかりづらいところがあり、読みづらかったです。内容としても、子供に読み聞かせるには、もうちょっと補足が必要かと思います。

2019/03/05

[ましろ]

中学校の図書ボラメンバーから紹介された絵本。終戦を迎えた満州・難民収容所での実体験をもとになった物語。氷点下マイナス40.50度の世界、餓えとチフスとの戦い、収容所の只でさえ過酷な環境の中、同じ日本人同士が、親のいない孤児がこんなにも酷い扱い方をされていたのは初めて知った。手紙のシーンはあまりに辛くて会議室で思わず涙が出そうに。著者の増田昭一さんは昭和3年生まれ、私の義父と１つしか違わないのかと知ったら急に背中が冷たくなった。幸い義父はずっと京都で元気に暮らしているが。戦争の話今度少し聞いてみようと思う。

2016/01/13

[ヒラ[e-mail]]

戦争は終わったけれど、中国の難民収容所では、まだ悲しい現実が続いていたことを知りました。 懸命に生き延びようとしている人々に、提供される食糧はかすかな米粒のはいったおかゆで、栄養失調に苦しめられていたのですね。 特に、親を失った孤児たちは、本当に生死の境を生きていたのでしょうか。 登場する４人の孤児たちは、一人として助かりませんでした。 それでも彼らは死の直前まで感謝の気持ちを失わず、食事を持ってきてくれるおじさんにお礼の言葉を書き残します。 このような悲劇を繰り返してはいけないと、強く感じました。

2014/08/11

[ヒラ[e-mail]]

【再読】大人のための絵本。 テレビドラマ『遠い約束～星になったこどもたち』の原作となったのでしょうか。３０ページの絵本からの膨らみはさすがです。問題点を拡散させないで、まとめていました。 この絵本ももっと読んでほしいですね。

2014/08/26

[ほっそ]

栄養失調で死んでいくということはどういうことなのか？　親と死に別れた子供は、収容所でどんな思いでいたのか？すべて本当にあったことだそうです。あとがき読んで、涙がでました。

2010/03/09