内容説明
水俣病は世界の公害の原点です。同時に日本的差別の凝縮であり、政治のひずみの集約であり、今も進行している病いです。水俣現地にある水俣病歴史考証館は、被害者の立場から、水俣病の発生・拡大・放置の全容に迫ろうとする民間の唯一の機関です。本書はその館内展示パネルを網羅した、水俣病の画期的なガイドブックです。
目次
1 THE SHIRANUI SEA―a beautiful sea and a bountiful life(THE SHIRANUI SEA is a small and calm sea;The sea and the people ほか)
2 MINAMATA DISEASE―CHISSO’S crime(CHISSO;CHISSO’s principal products before THE SECOND WORLD WAR ほか)
3 A LONG STRUGGLE―Thirty years of victimisation and suffering(Search for the cause and source of MINAMATA disease;The cats were the first to go mad and die―1954 ほか)
4 NOW―What should we do and what can we do?(The plight of uncertified patients;The patients are getting old ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
千加
14
前半は英語で、後半は日本語でイラストや地図、グラフを使って、分かりやすい。絵本で子供向けにできないかな。社会科の教科書みたい。けして面白おかしいことが真実より優遇されないような、そして水俣をお手本に学び続けられるような社会であってほしい。「財団法人水俣病センター相思社」は、水俣病が起こらないような世の中になるまで「記録し伝える」ことを続ける、患者の思いへ、少しずつにじりよることが〈志〉と考える。 集団を閉じたものにすることを戒めてきた。皆さんに口も手も出していただき水俣から世界を見通していきたいとのこと。2020/10/17
雨巫女
0
絵で見ると確かにわかりやすい。2009/06/10