内容説明
湾岸…アフガン…イラク…北朝鮮…戦争のたびごとに米軍の要塞化が進む沖縄、振興費という飴をばらまき巧みに操作する日本政府、普天間基地移設や地位協定の改正もままならず「生活の論理」に押しきられる沖縄、―われわれは沖縄の実際と日常をもっと知らなければならない。
目次
1 世界のなかの沖縄、沖縄のなかの日本(沖縄の基地問題;米軍基地をめぐる沖縄と日本;沖縄「買い戻し」の密約―「思いやり予算」のルーツを暴く)
2 世界のなかの沖縄(朝鮮半島有事と日米安保―事前協議の空洞化;北東アジアにおける米軍占領の現在的意味;新ガイドライン関連法と沖縄)
3 沖縄のなかの日本(沖縄と日本の「沖縄問題」;「尊重」という名の「強制」―普天間基地の県内移設を問う;サミットは沖縄に何を残したか―八〇〇億円かけた「祭りの後」を問う)
4 世界のなかの沖縄、沖縄のなかの日本(沖縄の自立化へ向けて)
著者等紹介
我部政明[ガベマサアキ]
1955年、沖縄に生まれる。慶応義塾大学大学院法学研究科博士課程政治学専攻中途退学。在フィリピン日本大使館専門調査員、米・ジョージ・ワシントン大学客員研究員を経て、現在琉球大学法文学部教授。専門は国際政治、日米関係、安全保障
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