内容説明
われわれ16人の3・26管制塔元被告は、全国の人びとに涙ながらの感謝の気持ちを表明しながら、限りない怒りをもって1億300万円の熱い魂を、あなた方、法務省と国土交通省に叩きつける。
目次
空港包囲・突入・占拠の作戦計画―「現代の孫子(自称)」戦略のすべてを語る
現闘・準備・背景―現地農民とスクラムを組んで幾数年
横堀要塞―前日、要塞屋上に「違法」鉄塔そびえ立つ
9ゲート突入部隊―13:00 炎の攻撃
8ゲート突入部隊―13:30 大迂回を経て空港へ進撃
千葉グループ―14:00 捨て身の突進、紙吹雪のエール
家族―まったくわからなかった「別れの合図」
裁判闘争・弁護―新米弁護士、歴史的裁判を闘う
2005年、連帯基金運動―脅威のウェブ作戦、「管制塔占拠」を完勝させる
追悼・寄稿・資料・あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hiratax
0
(20080620)座談会がタメ口で語られている。堅苦しい文集にせずという意図もあるんだが、ちょっと外している印象も。デザインも秀逸。現代史を簡単に俯瞰すると、成田空港は反対運動が盛んだった→開港直前に反対派が管制塔を占拠して開港が2ヶ月遅れた→逮捕され服役され出所→2005年に損害賠償請求が反対派に、利子が積み重なりとんでもない金額に、おそらく破産目的→反対派その他が1億円カンパを集めてさっと返す→ノリノリ→出版という流れだと思う。三里塚闘争は海外の研究者にも人気のテーマのよう。 2008/06/20