筑豊一代炭坑王 伊藤傳右衛門

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  • サイズ B6判/ページ数 368p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784902108712
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

内容説明

群雄割拠の筑豊炭田。一丁字もなき地平から功成り、名を遂げ、天下の美女白蓮を、銅御殿を手中にするも一炊の夢であったのか。紅葉艶めいて散るごとく、炭坑の華やぎもやがて色失せ、太平洋戦争と命運を共にする。その終局を見届けた最後の炭坑王「傳むね」と呼ばれた男の波乱に満ちた生涯。

目次

筑豊の大地で
桧舞台
炭坑王へ
男傳ねむ
好況の陰に
潮目
ヤマ崩壊

著者等紹介

宮田昭[ミヤタアキラ]
1938年、鹿児島県生まれ。元朝日新聞筑豊支局長(1978年12月~1980年7月)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Roko

10
白蓮事件でのイメージが強くて、本来の炭坑王としての功績が忘れられてしまっていることを残念に思った著者が膨大な資料を集めて書いた作品です。炭坑の経営者のみならず、国会議員、銀行の役員などもなさっています。国会議員として筑豊の炭鉱の為に働かれたり、それまでにあった何行かを合併した福岡銀行の設立は、傳右衛門さんの尽力なしにはあり得ないのだそうです。1947年に数え88歳で亡くなった傳右衛門さんの人生は筑豊の炭鉱の歴史そのものでした。彼の人生の終わりと共に炭坑が衰退をしていったのには、不思議な運命を感じます。2014/07/27

wei xian tiang

3
伝右衛門について生涯文盲とか目に一丁字なしというイメージが定着しているのは、大阪東京の両朝日新聞の悪意の誹謗記事による所も大きいようである。実際は義太夫の台本も読むし、不得手ではあっただろうが全くの文盲ということはないようである。筆者は元朝日新聞筑豊支局、少しは過去の同社の罪滅ぼしになったかもしれない。2015/03/14

ダナヲ

1
今の日本たばこ産業ビルのところやそこからほど近い天神に炭鉱王たちのお屋敷があったんだね。筑豊の御三家(貝島太助、麻生太吉、安川敬一郎)など初めて知って。地元の本は読まなくっちゃあ、ダメだね!伝右衛門の人生も文体もドラマチックで、楽しく読めた。2012/10/19

まなみ

0
朝ドラ「花子とアン」の嘉納伝助さまが魅力的すぎたので、ホンモノの伊藤伝右衛門さまはどんな方だったのか知りたくて読みました。炭鉱王だったのはもちろんのこと、九州の4銀行ほどにも頭取だったり、取締役だったり、学校作ったり、奨学金を出したり…。しかもとっても紳士的だったとか。あっそうそう、白蓮さまとの婚礼の結納金は今のお金で6000万円くらいだとか!!高倉健さまのお父様ともご関係があったそうです。まっとにかく凄い方だったのねってな感じです。2014/08/17

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