内容説明
いい街には、いい喫茶店があるという。昭和40~50年代の喫茶ブームが過ぎ去っても凛と顔を上げ、生き続けてきた昔ながらの喫茶店。30代を中心に広がりつつある、ストイックなメニュー構成の喫茶店。福岡でそれぞれの日常を紡ぐ、37のストーリー。
目次
昔ながらの喫茶(CAF´E DE KAFFA―警固;喫茶ベニス―春吉;炭焼焙煎珈琲ひいらぎ―六本松 ほか)
ビル地下の喫茶(東亜珈琲館―天神/福岡天神センタービル;喫茶ルノアール―渡辺通/電気ビル別館;アンクル千代田店―天神/ダヴィンチ福岡天神ビル ほか)
新しい人たちの喫茶(手音―塩原;回―薬院;ふら―平尾 ほか)
思い出喫茶
著者等紹介
小坂章子[コサカアキコ]
1974年長崎県壱岐市生まれ、福岡市在住。フリーライターとして、暮らしと人、旅や工芸などをテーマに取材・執筆を行う。『ネットマガジン存在感』の「路地裏喫茶日記」にて日記を連載中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kyouikufs
7
喫茶店をただ紹介するのではなく、それ自体が立派な文章として成立しており、読み物として楽しめました。それはおそらく喫茶店一店一店に、様々なドラマがあり、こだわりがあるからでしょう。筆者は、それを紙幅の許す限り、うまく掬い取っています。喫茶店に行ってみようかな、と思わせてくれる素敵な本でした。2013/07/31
小野 絹
2
年末の慌ただしい時期に現実逃避してゆっくりとコーヒーを味わえたらいいな。行ったことのある昔からある喫茶店が載っていたのが嬉しい。2012/12/31
山葵
2
福岡の雰囲気の良い喫茶店を紹介する本。読んでるだけでも珈琲が飲みたくなって来ます。2010/08/23
かんたろう
1
福岡市内の素敵な喫茶店を紹介してくれる貴重な本。作者の喫茶店に対する思い入れが感じ取れる。カフェと喫茶店の違いは「喫茶店はひとりで静かに自分と対話できる余白がある自由な空間をさす」とする筆者の見方に心から同意。2008/11/06
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- 和書
- 実験潰瘍 〈30-1〉