目次
1 cell
2 forest
3 hanna
4 tale
5 mother nature
6 for children
7 man&woman
8 memory
List of works
原始の火と光の礼参
末房志野の表現
技法について
著者等紹介
末房志野[スエフサシノ]
1973静岡市生まれ。1998多摩美術大学美術学部デザイン学科グラフィックデザイン専攻卒業。2000多摩美術大学大学院美術研究科デザイン専攻修了。2002文化庁新進芸術家国内研修員。2003東京芸術大学大学院美術研究科美術専攻後期博士課程学位(美術)取得。第11回グラフィック・アートひとつぼ展グランプリ/HB File Competition木村裕治特別賞
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感想・レビュー
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火。焦げる、焦がす。におい。その一瞬に集まる発生からの記憶と意味。はんだごての熱が紙の状態を未来永劫変えてしまう。常に過去とつながりながらも戻れない。その行為が連れていってくれる太古への旅。熱。輪郭。生起する。つながる、ぐるぐると。行為が。基底とイメージ。「融即」。「痕」。焼け焦げ(穴)。火は大きな流れとそのつながりを感じさせる。 きっと同じように見つめていたのだろう。太古の記憶とめぐりあう。ロマンティックな行為だなと思う。火は熱以外をあまりにもっている。そのあたたかさをいつもどこかで望んでいる。 2020/11/07