内容説明
野外彫刻を中心に、日本の現代彫刻を「方法」という視点から読み解く試み。一九五〇年代以降に本格的に活動を開始した日本の彫刻家が各々、素材や技法をどのように考え、制作を進めてきたかを中心に検証する。
目次
1 方法とは何か(「方法」を見るための条件―『方法の発露』展;鉄の彫刻は終わったのか―『IRON∞MAN』展;野外彫刻と御影石―日本・石の野外彫刻)
2 技法との関係において(西雅秋―消去する理由;岡本敦生―変容するものとしての石;鷲見和紀郎―鋳造から導かれる表面 ほか)
3 個人史の展開において(向井良吉―作品の改作について;建畠覚造―作品の変遷について;國安孝昌―境界としての作品 ほか)
著者等紹介
藤井匡[フジイタダス]
1970年山口県生まれ。九州大学文学部哲学科美学美術史研究室卒業。1995~2003年に宇部市役所学芸員として『現代日本彫刻展』ほかの展覧会を担当。後にフリーランスとして、東京や大阪での展覧会や、広島県廿日市市、新潟県十日町市、広島県神石高原町、長崎県対馬市、愛知県北名古屋市、香川県多度津町などでのアート・プロジェクトに携わる。現在、東京造形大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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