ザ・カルチャークラッシュ―ヒト文化とイヌ文化の衝突 動物の学習理論と行動科学に基づいたトレーニングのすすめ

ドナルドソン，ジーン【著】/水越 美奈【監修】/橋根 理恵【訳】

レッドハート（2004/08発売）

• サイズ A5判／ページ数 343p／高さ 22cm
• 商品コード 9784902017076
• NDC分類 645.6
• Cコード C0045

内容説明

著者が常にイヌの視点からしつけのあり方を問い、イヌの幸せを論じているのが本書の特徴である。アメリカンペットドッグトレーナーズ協会Ｔｏｐ　Ｔｅｎ　Ｂｏｏｋｓドッグトレーナー部門８年連続第一位。全米ドッグ・ライターズ協会主催Ｍａｘｗｅｌｌ　Ａｗａｒｄ受賞。

目次

第１章　イヌの身になってみて分かること―イヌの知性と道徳心
第２章　イヌはどのような性質を持って生まれてきたか―狩猟本能と社会的行動
第３章　社会化、争いの解決、恐怖心、攻撃性―イヌの咬み癖と攻撃性
第４章　身の回りのものは全て噛むオモチャ―行動問題と解決法
第５章　ピーマン頭でもイヌは素敵―イヌはどのようにものごとを学習するか
第６章　オビーディエンス・トレーニングの基本―トレーニングの手順と行動を定着させるための号令

著者等紹介

ドナルドソン，ジーン［ドナルドソン，ジーン］
サンフランシスコＳＰＣＡ（動物虐待防止協会）附属のドッグトレーナー養成校、アカデミー・フォー・ドッグトレーナーズ創設者

水越美奈［ミズコシミナ］
日本獣医畜産大学卒業。獣医師。動物病院に６年間勤務後、行動治療を学ぶために渡米。渡米中にＳＦＳＰＣＡなどの愛護団体でのボランティアも経験。帰国後、Ｐ．Ｅ．Ｔ．Ｓ．（ペッツ）行動コンサルテーションズを主宰。犬と猫の行動カウンセリングを主に行う。ＪＡＨＡ公認家庭犬しつけインストラクター、日本獣医畜産大学大学院獣医学研究科神経行動学分野専攻

橋根理恵［ハシネリエ］
関西学院大学法学部卒業。レッドハート株式会社情報戦略室室長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[これでいいのだ@ヘタレ女王]

愛犬の訓練士さんに薦められて読んだ。人間が考えている犬の思考と犬の思考が いかに異なるか、具体的な例も沢山書かれていて 今まで出会った本の中で一番！わかりやすいと言えよう。犬を迎え入れる事になった飼い主、トレーナーを目指す人には是非読んで欲しい一冊である。我が家に犬が来る前に読んでおきたかった。

2016/01/17

[みい⇔みさまる＠この世の悪であれ]

☆×4.0…専門用語の羅列あり。動物の行動学に関して知らない人、動物関連を学んでいない人には多少つらく感じることでしょう。かなりきついことをいっておりますが、それだけこの｢犬という生物｣と付き合うには大変な労力を必要とするのです。それを知らない人たちのいかに多いことか…かなり難しい本なのでありますがこの本の最後の最後に書かれていることはわりとしない人が多いので是非して欲しいものです。…それが彼ら(彼女ら)の幸せだから。

2012/10/02

[うずら]

いい本なんですが、他の、行動学の入門書である程度知識つけてからのほうが読みやすいかもしれません。

[うずら＠四十路]

行動学についてのある程度の基本がないと難しいかもしれません。訳本にありがちですが、文章の組み立てや話の進め方がおそらく日本人の常識と違うので、言葉は平易なのに理解するのが大変なところも多いです。それでもきちんと読み込めば非常に心に残り、かつ勉強になりました。犬は犬という生き物であることが素晴らしいのだと。