内容説明
本、雑誌、書店、出版社、そして人―失われゆく光景への愛惜とこれからのヒントをたっぷり詰めた、時代観察の記録。最新エッセイ集。
目次
1 これからの雑誌の時代がはじまる
2 本が変わると言うけれど
3 十年ひと昔
4 平成というスピード
5 いつも文学は転換期
6 ラスト・ワルツ
「革命的一九五八年生まれ宣言」―あとがきに代えて
著者等紹介
坪内祐三[ツボウチユウゾウ]
1958年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業、同大学院英文科修士課程修了。雑誌『東京人』編集者を経て、1997年初の単著『ストリートワイズ』(晶文社)を刊行。2000年より、単独編集した『明治の文学』全二五巻(筑摩書房)を刊行。2001年『慶応三年生まれ 七人の旋毛曲り』(マガジンハウス)で講談社エッセイ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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go
2
これまた一気に読んでしまった。やっぱり面白いな。図書館で借りたけど、将来は坪内さんの本を集めていこうと思う。2021/08/05
koala-n
2
東京タワーを擬人化し、そこから見下ろされる東京の下町の移りゆく風情を描いた本…では全然なくて、(大体)ここ十数年の文壇や古本、スポーツ(相撲)、著者の思い出に残る文学者の言動などについて書かれた文章をまとめた雑文集。ただ、しょっちゅう著者の学生時代(70年代)に話が飛んだりして、実際のタイムスパンは結構長い。ちなみに東京タワーはほとんど出てこないが、東京タワーが見える範囲の、つまり東京近辺が隠れた主題のようだ。少し酒が入った状態であちこち眺めるにはなかなか良い本でした。2013/03/19
イカ男
2
著者の広範囲な好奇心と行動力に脱帽する。若い時の著者を見て、敬愛する常盤新平氏が「すごい、編集者が現れた!」とコメントしていたことを思い出した。今後の活躍に期待したい。2012/08/19
いのふみ
1
本や雑誌にまつわる喪われていったものたちも、自分がいま一つその時代をリアルに知らないのも、悲しい。その中に、出版界や雑誌ジャーナリズムを変えるものがあるのだと思う。2021/11/17
kimrahimovic
1
「晶文社的な人」⇨役に立たない知識を身につけて、少しシニカルだが楽しそうに生きてるおじさん。 それって坪内氏そのもの!?2020/02/29