内容説明
関東大震災により大量の本が消滅したとき、創造力あふれる出版人たちが登場した。ここから、出版戦国時代がはじまる。豊かな編集経験をもとに綴る激動の昭和出版史。
目次
出版現象のパラダイム
文化と経済(いとぐち;マードック問題;ビル・ゲイツの情報支配;「再販」問題;著作物と法律;文化;経済)
関東大震災(大正十二年)がもたらしたこと(文化破壊;講談社・野間清治の創造)
昭和出版史の歩み(改造社―その模索と起業;「円本」―社会現象となる;円本総括;「文庫」の出現;現代日本の起源をさぐる;国家と出版物の検閲;「講座」の出現;「暗い谷間」または「崩れゆく天下泰平」;単行本ベストセラー、レマルク『西部戦線異状なし』;「綜合雑誌」の興亡)
著者等紹介
小尾俊人[オビトシト]
大正11年、長野県に生まれる。昭和15年、十九歳で上京、羽田書店に入る。18年12月、学徒出陣で入隊、暁部隊(通信隊)に属す。敗戦後、山崎六郎、清水丈男とともに「みすず書房」を創業。以来、編集責任者を四十五年つとめ、平成2年に退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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