内容説明
山や川の掟を破り「鬼八」の伝説を奪ったのは誰だ。大宅賞作家のはるかなる故郷への旅。
著者等紹介
高山文彦[タカヤマフミヒコ]
1958年(昭和33年)宮崎県高千穂生まれ。法政大学文学部中退。95年と98年の二度にわたって「雑誌ジャーナリズム賞・作品賞」を受賞。川端康成に見いだされ、ハンセン病と闘いながら二十三歳の若さで逝った昭和初期の小説家・北条民雄を描いた『火花』(飛鳥新社/角川文庫)で、2000年、大宅壮一ノンフィクション賞と講談社ノンフィクション賞をダブル受賞
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感想・レビュー
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ryohjin
17
高千穂出身の著者が郷土を熱く描いています。天孫降臨と先住者鬼八の伝説。高千穂神社と天の岩戸神社。夜神楽と刈干切唄。そして家族や集落の人びと。年貢に苦しんだ地域の歴史。そこに育った幼き日の記憶。高千穂峡と取り囲む山々。重層的に描かれる高千穂が、なつかしさや悲しさをともなって浮かび上がります。読み応えがあり、心の深いところにとどいてくる良い本だと思います。2025/01/28
Book Lover Mr.Garakuta
6
図書館本:日本の土着信仰にまつわる本。面白いですよ。2019/01/19
三日月
4
高千穂の神話の歴史について知りたいと思って借りたのですが、意外にも神話が起源の土地なのではなく土着の信仰がありそこに神話が上書きされたのではという説に驚きました。2010/05/11
神威 鴉魔
0
登録以前に既読2016/08/20