内容説明
グローバル化・インターネット化する時代における、現代人の精神状況はどうなってゆくのか?心理学は現代の「宗教」なのか?こころを癒す営みはなぜスピリチュアルな様相を帯びる時があるのか?心理学的・心理療法的な技法・態度・文化によって、現代社会はどう変わってきたのか?社会に浸透している心理学的発想について、個々の現象を多角的に考察し、「セラピー文化」「心理主義」と呼ばれる社会の一側面として検証する。
目次
序論(セラピー文化とは何か)
第1部 セラピーと公共圏をめぐって(セラピー集団の宗教化?;セラピー文化における被害の語り)
第2部 メディアで語られるセラピー的言説(テレビメディアの中のスピリチュアリティ;現代の自己啓発作家)
第3部 グローバル化とセラピー文化(セルフ・スピリチュアリティ再考:グローバリゼーションをめぐって;「習慣」はスピリチュアルなのか?;心理宗教テクニックの実相)
結論(新自由主義とセラピー、そしてスピリチュアリティ)
著者等紹介
小池靖[コイケヤスシ]
1970年生まれ。国際基督教大学(ICU)から東京大学大学院に学ぶ。博士(社会学)。立教大学社会学部教授。専門は宗教社会学、心理主義論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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