内容説明
資本主義社会を前提としてきた観光の概念は、様々な社会体制を踏まえた議論により拡張される可能性を秘めている。本書は社会主義と資本主義の二つの社会体制を経験したキルギス国民のライフヒストリーから、体制転換に伴う観光の変容を、観光に関わる制度・制約、観光の動機と社会的機能、観光に付与された意味を中心に解明する。
目次
第1章 序論
第2章 キルギスにおける観光の展開
第3章 キルギスにおける社会階層と観光
第4章 ソ連時代経験者のライフヒストリーからみるキルギス国民の観光
第5章 キルギスにおける社会体制転換と観光に与えられた役割・意味の変容
第6章 結論
著者等紹介
アコマトベコワ,グリザット[アコマトベコワ,グリザット] [Akmatbekova,Gulzat]
1980年10月キルギス生まれ。2003年ビシュケク人文大学国際関係学部卒。2009年立教大学大学院観光学研究科前期課程入学。2019年同研究科後期課程修了、博士(観光学)取得。2021年現在KOICAのキルギスにおける有機農業政策支援と農家能力開発プロジェクトのコンサルタント。キルギス地域社会の伝統とメンタリティを考慮し、日・韓・欧州の成功例も取り入れ、開発協力全般、特にエコツーリズムの開発、観光客を惹き付けるための有機村のブランド化を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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