内容説明
リングの向こう側に陣取る男の名はモハメド・アリ。ライトの光が降り注ぐ四角いリングで、選ばれし者たちだけがアリという存在に遭遇した。彼らはアリのジャブの切れ味を…アリの右クロスのパワーを肌で感じ、そして反撃のパンチで軋むアリの肉体を、自らの手に感じたのだった。偉大なる黒人ファイター、反戦のシンボル、危険な人種分離主義者…膨れ上がるイメージと現実。この歴史的巨人と遭遇する機会は、すべての男たちの人生を変えていった。これはそんな男たちの物語、アリと戦った男たちが描くいわば肖像画である。
目次
タニー・ハンセーカー/ウェスト・ヴァージニア州フェイエットヴィル(アメリカ)
ヘンリー・クーパー/ケント(イギリス)
ジョージ・シュバロ/トロント(カナダ)
ブライアン・ロンドン/ブラックプール(イギリス)
カール・ミルデンバーガー/カイゼルスラウテルン(ドイツ)
ジョー・フレージャー/ペンシルベニア州フィラデルフィア(アメリカ)
ユルゲン・ブラン/ハンブルク(ドイツ)
ジョー・バグナー/シドニー(オーストラリア)
ケン・ノートン/ニューヨーク州カナストータ(アメリカ)
ジョージ・フォアマン/テキサス州ヒューストン(アメリカ)
チャック・ウェップナー/ニュージャージー州ベイヨーン(アメリカ)
ジャン=ピエール・クープマン/ヘント(ベルギー)
アーニー・シェーバース/ニューヨーク州カナストータ(アメリカ)
ラリー・ホームズ/ペンシルベニア州イーストン(アメリカ)
アントニオ猪木/東京(日本)
著者等紹介
ブラント,スティーブン[ブラント,スティーブン][Brunt,Stephen]
カナダ・オンタリオ州ハミルトン生まれ。カナダで活躍するスポーツライター・スポーツ解説者。85年からカナダのThe Globe and Mailのスポーツ欄に寄稿を始める。88年、ボクシング界の内幕を描いたシリーズものの記事でMichener賞受賞。91年、モハメド・アリの自宅へ息子とともに訪問、その紀行をまとめた記事がNational Newspaper Awardにノミネートされた。現在もハミルトンに家族と暮らす
三室毅彦[ミムロタケヒコ]
1963年栃木県生まれ。バークリー音楽院出身。ボストン、ニューヨークでのビジネスマン生活を経て帰国後、フリー・ライターに転身。国内外のスポーツに加え、スポーツ・トレーニング、コンディショニングを積極的に取材、執筆活動を行なっている。ライター業のかたわら、作曲や演奏などの活動を行なう音楽家でもある
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