内容説明
本書では、第一に勤務時間にかかわる基本理念や基本原則を明らかにするとともに、第二には可能な限り職場で日々生起している生々しい問題を取り上げ、それらに対して実践的な対処策、法律や条例の具体的適用に言及するように努めました。本書はこの両者を各職場で具体的事例に適用することにより、教職員の権利確立のとりくみが大きく発展することをねらいとしています。主に公立学校に働く教育職員の場合を対象に考え記述しています。Q&Aを多用し実践的なものになるようにしてあります。
目次
1 教職員の権利とゆとりの創造(学校5日制と教職員の勤務実態;教職員のゆとり創造にむけての課題 ほか)
2 教職員の勤務時間(勤務時間法制の流れ;勤務時間制度とは ほか)
3 給特法と時間外勤務について(教育職員の時間外・休日勤務;労働基準法の時間外・休日勤務と給特法の制定経過 ほか)
4 休憩、休息時間をどう確保するか(休憩、休息時間の意義;休憩、休息時間についての労働基準法と条例等の定め ほか)
5 交渉権の確立に向けて(交渉事項とされる労働条件;憲法28条と公務員 ほか)