内容説明
『人間失格』を継ぐ者たち。太宰治の『人間失格』の主人公大庭葉蔵から、宮原自身の世代、曾孫ともいえる現代の作家までを、自意識の変貌を辿りながら読み解く評論集。
目次
第1部 自意識劇の変貌(大庭葉蔵の曾孫たち;十年の端と端;葉蔵と私)
第2部 外界と内面の狭間―村田沙耶香の世界(「余り者」と「外界」;外界としての異性;異物としての自己の性;外界としての風土;第一期の総ざらえ;外界の脳内空間化;制度としての外界;第四期への入り口)
第3部 小説 私小説家の私事
第4部 疎開派時代(疎開派世代の陰画―石原慎太郎小論;早く来すぎた青年―大江健三郎小論)
著者等紹介
宮原昭夫[ミヤハラアキオ]
1932年、神奈川県横浜市生まれ。1966年『石のニンフ達』で第23回文學界新人賞受賞。1972年『誰かが触った』で第67回芥川賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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