内容説明
ニューオリンズをこよなく愛するジュールズ・デュションは、ダイエットに悩む白人ヴァンパイア。仮の姿はタクシー・ドライバー。世界No.1の脂肪分とカロリーを誇るニューオリンズ市民の血液を飲み続けたせいで超肥満体に成り果てた。そんな彼を街から追い出そうと闇からつけ狙うは、黒人新参ヴァンパイアのマリスX。肥満に屈するのが先か?極悪ヴァンパイアに負けるのが先か?ジュールズの運命はいかに―。抱腹絶倒!前代未聞のヴァンパイア・ストーリー。
著者等紹介
フォックス,アンドルー・ジェイ[フォックス,アンドルージェイ][Fox,Andrew Jay]
1964年、フロリダ州ノースマイアミビーチ生まれ。ロヨラ大学でソーシャルワークを学び、シラキュース大学で行政学を学んだのち、社会福祉関係の仕事につく。1990年、ニューオリンズに移住。1995年に、SF作家ジョージ・アレック・エフィンジャーの設立した創作ワークショップに参加する。『ニューオリンズの白デブ吸血鬼』が初出版作品
大谷真弓[オオタニマユミ]
翻訳家。愛知県生まれ
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Bugsy Malone
70
タイトルからも想像できるように、主人公はデブの吸血鬼。怖くはないです。でもでも、吸血鬼になりたての頃はスリムでハンサムだった主人公が、追い詰められ、追い込まれたあげくに、心優しい友人たちに支えられながらもダメダメな現在から成長して行く物語は、吸血鬼の特性をはめ込んだ上手な設定の面白さもあり、しかもちょっと感動さえしてしまう程とっても良い物語。翻訳はされていないけれど続編も有るとか。是非とも続きも読んでみたい!2020/08/21
あたびー
32
#日本怪奇幻想読者クラブ 未だかつてこのようなヴァンパイアがいたであろうか?米国1肥満の多い都市ニューオーリンズの獲物を長年食した結果なんと210kg(逸ノ城関!?)となった(若いときはジーン・ケリーに似てたんだって)ジュールズ。美味しい黒人の血を堪能していたところ、黒人ヴァンパイアから付け狙われることに。米国の巨漢は日本のそれとは比べ物にならぬ。その巨体ゆえの哀愁が散りばめられた抱腹絶倒の物語かと思いきや、結末は意外に哀しくて哲学的。ヴァンパイアになったら参考にしたいお話です。2022/01/30
めがねまる
20
ニューオリンズの白デブ吸血鬼、なんともマヌケなタイトル。主人公の吸血鬼ジュールズは、なんと糖尿病ぎみの、体重210kgの超肥満体。ある日を境に謎の凶悪な黒人吸血鬼に付け狙われ、平穏な生活を奪われてしまう。友人や相棒の手を借り立ち向かうが......。彼は正直マヌケだ。ちょっと頭が悪いし口も悪いし、いっぱいドジを踏む。でも決して意気地なしではない、魅力的な人物だ。愉快に進む物語は予想以上に過酷な展開で、悲壮ですらあるけれど、明るい。最後の決戦前のジュールズの行動には思わず涙が出た。まさかの良作でした。2017/10/25
kemta
4
かつてスマートだった吸血鬼が全米一の肥満率を誇るニューオリンズ市民の血を吸い続けた結果、自らもものすごい肥満に…という設定が秀逸。しかも性格は自分勝手でプライドだけは高いクソ野郎。周りに迷惑だけをかけ続けた男の一念発起物語。変身などバンパイア定番の能力を上手く活かした展開と、雰囲気あるブロークンな言葉使いでグイグイ読ませる。続編読みたいなー。2010/10/10
maki488
2
すごく好き。続編ないのかな。主人公が落ちこぼれなのに、なんというか、プライドが高いというより、気骨があるのが好ましい。敵も味方もかっこいいし、もっと読みたい。2014/09/03




