内容説明
在位わずか二十七日の皇帝、劉賀の死後二千年あまりの今日、二万点をこえる貴重な遺品が姿をあらわした。考古学調査員の手でひとつひとつ組み合わされ前漢の時代がゆっくりと再現されるさまに、現場にいるような興奮をさそわれる考古学マニア必読の書。
目次
黄金の龍、世に現る
二千年の時をこえて
堂に上りて室に入る
最後の密室
彩色文様がものがたる信仰
侯王の車馬列
大漢の音
食のたのしみ
形も色もさまざまな銭
精美をきわめた玉
豪華絢爛な漆器
雁魚灯の連想
漢王朝の文書
侍従の表情
大劉記印
遺物が伝える「南昌」と「海昏」
最古の光子像
被葬者の雅好と人物像