内容説明
物質収支原理に基づく物質会計(計量管理)の統計検定理論、データ検認方法とその応用事例を解説した応用統計学入門書。核燃料物質計量管理、国際核物質保障措置、化学工業での分留法、ウラン濃縮、製造工程での金属収支、環境会計および軍備管理と広範囲な応用事例を数値解析とともに示している。Oce‐van‐der‐Grinten Award受賞。
目次
第1章 はじめに
第2章 物質収支の概念
第3章 データ検認
第4章 システムの様相
第5章 国際核物質保障措置
第6章 工業と経済分野の会計説明責任
第7章 環境会計説明責任
第8章 軍備管理
著者等紹介
アーベンハウス,ルドルフ[アーベンハウス,ルドルフ][Avenhaus,Rudolf]
博士。ミユンヘン(Munich)に在るドイツ軍事大学の統計学およびオペレーションズ・リサーチの教授。1989年と1990年に学部長を、1993年と1994年には当大学副学長となり、その任期中の1年間は学長事務取扱を務めた。1996年以降、IIASAの国際交渉プロセスプログラムの運営委員会委員。ミユンヘン大学で物理学と数学を学び1964年に卒業、その後、Karlsruheとジュネーブの大学で研究助手となり1967年に学位を取得。1973年から1975年までと1980年に彼はウイーン近郊のLaxenburgに在る国際応用システム解析研究所で初代専任研究員として研究活動を行った。1974年にMannheim大学にて統計学のドイツ語圏教授資格を取得。物理学、統計学およびゲーム理論に関する多数の学術論文の著者であり、特に査察問題への応用に関する著書が多い
今野廣一[コンノコウイチ]
1950年3月岩手県釜石市生まれ。1972年3月茨城大学工学部金属工学科卒業。1974年3月北海道大学大学院工学研究科修士課程(金属工学専攻)修了。1974年、動力炉・核燃料開発事業団入社。1987年、核物質管理センター情報管理部情報解析課にて、在庫差検定のための測定誤差分散伝播コード、測定誤差評価プログラム開発と統計解析・評価作業に従事。2002年、宇宙開発事業団安全・信頼性管理部招聘開発部員として非破壊検査装置開発およびロケットエンジン、フェアリング等の工場監督・検査に従事。2005年、核物質管理センター六ヶ所保障措置センターにて再処理工場保障措置、核物質計量管理の査察・検査に従事。2007年、日本原子力研究開発機構大洗研究開発センター高速実験炉部にて保障措置査察対応および核物質計量管理業務に従事。2008年、日本原燃濃縮事業部に出向。工学博士、核燃料取扱主任者、第1種放射線取扱主任者、原子炉主任技術者筆記試験合格、一般計量士合格者、非破壊試験技術者(RT、UT、PT:Level3)、中小企業診断士。専門分野:核燃料物性、統計解析、核物質会計、保障措置、品質管理、品質工学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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