内容説明
インド最大の論理学者・龍樹の思想がブッダの思想とみごとに重なった!龍樹の時代にブッダ精神がふたたびもどってきたとき、龍樹の『中論』が生まれた。それは、ブッダの法ではありながら、これまでとはまったくちがった法の姿をしていた。それは、ブッダ論理学の結晶だった。龍樹『中論』の論理学をブッダの阿含経典を根拠に解明する初めての試み。
目次
序論(ブッダ論理学の話から始めよう;ブッダ論理学は幸せのための論理学;西洋と東洋のたがいの理解のために;ブッダ論理学が語りうるもの;事象の論理はブッダ、言語の論理は龍樹;ブッダ論理学と龍樹;正法としてのブッダ論理学)
第1章 ブッダ論理学の基礎―世俗諦の論理学縁起・四聖諦(ブッダの言葉を解体する;ブッダの思考を分解する)
第2章 ブッダ論理学の完成―第一義諦の論理学 中道・四句分別(龍樹の言葉を解析する;龍樹の思考を究明する)
第3章 龍樹を解読する(龍樹の著作について;龍樹の言語論)
第4章 龍樹を理解する(龍樹の伝記について;龍樹の前半生)
著者等紹介
石飛道子[イシトビミチコ]
1951年、札幌に生まれる。北海道大学大学院博士課程単位取得退学。現在、北星学園大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。