内容説明
短歌・詩・小説・評論・演劇・競馬など、ジャンルを越えて才能を発揮し続けた寺山修司。彼が遺した数々の作品には、時代や常識に挑み続ける情熱が込められていた。寺山修司の情熱はいかにして生まれ、閉塞した社会に風穴を開けていったのか?寺山修司の魅力を彼自身の言葉から読み解き、現代人が学ぶべき自己実現の方法を探る。
目次
第1章 時代への挑戦(あなたは誰ですか?;サラリーマンの悲劇 ほか)
第2章 家出の思想(「教祖」となった寺山修司;「他人の母親を盗みなさい」はアンチテーゼ ほか)
第3章 「おちこぼれ意識」からの自己実現(つきまとう死の影;一所不在の魂を心に秘めて ほか)
第4章 「前衛表現」への情熱(舞台を闊歩するゲイ、ヌード、デブ;見せ物の復権を目指す ほか)
第5章 寺山修司に学ぶ(勝つこととは何か?;「二番手」にこそ人間の真実味がある ほか)
著者等紹介
小川晉二[オガワシンジ]
1942年、東京生まれ。早稲田大学文学部哲学科卒。スポーツ紙記者を経てフリーライターに。主に新聞、週刊誌等に執筆。2003年、第88回二科展に出品、以後連続入選。現在、フリーライター、画家として活動。評伝、人物論等、人間を鋭く洞察する筆力には定評がある。著書に神谷美恵子東京研究会代表として『神谷美恵子の生きがいの育て方』(PHP文庫)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。