内容説明
「明るい未来」や「永遠の天国」をやみくもに求めても、真の幸福にはたどり着けません。瞬間的な快楽はあっても、結局は苦しみに苛まれてしまいます。お釈迦さまが説かれた幸福は違います。実践を始めた瞬間から無限に得られる幸福です。そのために大切なことは、「苦」をありのままに見つめること。そして、「苦」の原因を知り尽くし、正しくなくすことが必要なのです。初期仏教の長老が、確実に経験できる幸福の見つけ方をご紹介します。
目次
第1章 なぜか叶わない「明るい未来」
第2章 宗教が語る永遠の天国
第3章 人生を形づくるもの
第4章 ブッダの教えは暗いか?明るいか?
第5章 幸福になる苦の見方
第6章 ブッダが導く安らぎの道
著者等紹介
スマナサーラ,アルボムッレ[スマナサーラ,アルボムッレ][Sumanasara,Alubomulle]
スリランカ上座仏教(テーラワーダ仏教)長老。1945年4月、スリランカ生まれ。スリランカ仏教界長老。13歳で出家得度。国立ケラニヤ大学で仏教哲学の教鞭をとる。1980年に来日。駒澤大学大学院博士課程を経て、現在は(宗)日本テーラワーダ仏教協会で初期仏教の伝道と瞑想指導に従事している。朝日カルチャーセンター(東京)の講師を務めるほか、NHK教育テレビ「こころの時代」などにも出演(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAKAPO
29
良薬は口に苦し、と言いますが、いきなりこれを読んだら多くの人は、苦しみをなくすどころか、怒りが芽生えてしまうかもしれませんね。長老は、当たり前のように語りますが、理屈で理解しようとすると、論理が飛躍しているように感じられる部分があり、納得し難い教えがあります。13歳で出家得度された長老には、分らないかもしれませんけど、ある意味それほど、私たちが子供の頃から親やや先生、友達たちなどから植え付けられた価値観は凝り固まっているのではないでしょうか?仏教初心者には、小池龍之介さんの本の方がオススメです(^▽^)/2019/04/20
こなつ
25
何を捨てるのかやっと分かった。ものを捨てるのではないのである。仏教の本を数冊読み、数々のブッダの教えで少しづつ紐がとけていく感じがようやくする。2017/01/25
SHOGO THE SB
11
常に自分を改良するのが正しい生き方 生きること、存在、得ること自体が苦しみ、とのくだりは考えさせられる内容でした。2020/11/30
マル
9
6〜7年前に読んだ時は、ちょっとスマナサーラさんのおっしゃることが冷たすぎるのではないかと思って、あんまり共感できなかったのですが、なぜか「今ならきっと以前よりもっとスマナサーラさんの言っていたことが分かるはず」という思いを持ち、再読してみたら本当によく分かったような気がしました。スマナサーラさんのおっしゃっていたことを冷たいと感じたのは、仏教が物事を理性・論理で考えて考えて考え抜く教えだからだったのだと分かりました。以前の自分はいまほど理性を使っていなかったから、スマナサーラさんの言葉はなんだか冷たい2016/12/31
オ・パッキャ・マラ夫
7
私にはまだ難しい内容でしたが、的確な順序立てで読み終わるころには苦しみをなくすことに繋がっていました。人生には「今日」しかない。過去、将来の概念、感情・希望などの概念にとらわれずに、今の自分を観察する。感情・希望を捨てて、ただ観察する。2019/12/23
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