サンガ新書
怒らないこと―役立つ初期仏教法話〈1〉

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  • サイズ 新書判/ページ数 203p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784901679206
  • NDC分類 184
  • Cコード C0215

内容説明

昨今では、怒って当たり前、ややもすると怒らないと不甲斐ないとでも言わんばかりです。ブッダは、これに真っ向から反対します。怒ってよい理由などない。怒りは理不尽だ。怒る人は弱者だ。怒らない人にこそ智慧がある。怒らない人は幸せを得る。人類史上もっとも賢明な人は、なぜ怒りを全面否定したのでしょうか。最初期の仏教であるテーラワーダ仏教の長老が、その真意を平明に解き明かします。

目次

第1章 「怒り」とは何?(「怒り」について誰も知らない;誰も彼もが「怒りたい」 ほか)
第2章 怒りが幸福を壊す(拒絶のエネルギーが強烈になると…;怒るのは仕方がないこと? ほか)
第3章 怒らない人(いちばん強烈な罰、それは無視;本当の「無視」は難しい ほか)
第4章 怒りの治め方(自分の心にある「怒り」に気づくこと;怒りを「抑える」「我慢する」は大間違い ほか)

著者等紹介

スマナサーラ,アルボムッレ[スマナサーラ,アルボムッレ][Sumanasara,Alubomulle]
スリランカ上座仏教(テーラワーダ仏教)長老。1945年4月、スリランカ生まれ。スリランカ仏教界長老。13歳で出家得度。国立ケラニヤ大学で仏教哲学の教鞭をとる。1980年に来日。駒澤大学大学院博士課程を経て、現在は(宗)日本テーラワーダ仏教協会で初期仏教の伝道と瞑想指導に従事し、ブッダの根本の教えを説き続けている。朝日カルチャーセンター(東京)の講師を務めるほか、NHK教育テレビ「こころの時代」などにも出演(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ehirano1

103
「怒る」ことの構造と無益さ対処法が仏教をベースに(?!)記されています。理解も納得もできますし、事例は東洋のみならず西洋からの引用もあります(笑)。1つ感じたことは、「正/悪」のような二元論で扱わずに、清濁併せ吞むで受け止めた方が「怒る」といういう事象がもはや「怒る」ではなくなるように思いました。2023/10/08

ちびbookworm

69
★3-3.5.Q「怒りたくないのに怒ってしまう」→答「怒らなければいい」以上◆中村元訳「ブッダの真理の言葉・感興の言葉」(岩波文庫)でも「怨みなさにより怨みは止む」というブッダ(原始仏教)の簡潔な言葉がある◆自分が正しい、と思うから「怒り」は湧く/怒りの解決法は「自分の心を観る」こと◆7割賛成、3割異議あり◆「怒りを感じると負け犬と思え」等の助言は、結局は自分をリスペクトしない方向へ自分を押しやることや、怒りの抑圧につながり、良くないと思う◆他の海外僧は、「慈しみ」を思う練習をしましょう、という人もいる 2022/01/08

めしいらず

64
人の親切はすぐ忘れるのに嫌がらせはずっと忘れない。そんな不幸者は過去を反芻し膨らませて更に堕ちていく。子供の頃は容易く笑いの種が見つけられたのに、今はイライラの種を見つけることに長けてしまった。例え笑っていてもそれはシニカルなものだ。怒りは妄執。その核心はエゴ。人は必ず過つ。それを糾弾して止まぬ者とて同じ。お互い様。殆どの人は怒る。侮られても怒らないでいるのは難しい。でも外側にばかり向いていた視線を内側に向けてみるとそんな自分の無様さが見えてくる。ただ怒らないでいること。それだけ。途轍もない至難だけれど。2020/03/09

ユーさん

64
自分を卑下せず、今のありのままの自分で出来る事をする。2019/04/16

GAKU

55
書いてあることは至極真っ当だが、実践するのは難しい。でも、なるべく怒らないようには、心がけよう。2018/12/24

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