内容説明
本書は「医学的人間学」という概念を核にして現代の医療倫理の基礎をさぐってみようとしたものである。それぞれにドイツ哲学の研究者であり精神医学を本職としている著者たちが、主題に相応しい論稿をドイツの精神医学や心理学の専門雑誌からぬきだして編集し『医学的人間学とは何か』と題する論文集にまとめた。
目次
医学的人間学の根本問題(諸機能の分析;根本概念への批判とその変化 ほか)
「思い上がり」の人間学的意味(「思い上がり」とは何か;「思い上がり」の生まれる諸条件 ほか)
不安の人間学(不安の時代;不安現象の二義性 ほか)
精神分析に含まれている潜在的人間学(フロイト以後の心理学;精神分析に含まれている潜在的人間学 ほか)
人間学的視点から見たヒステリー(人間学的視点の導入;欠陥理論としてのヒステリー論 ほか)
著者等紹介
青木茂[アオキシゲル]
1949年東北大学文学部卒(哲学専攻)、同大学院特別研究生5年課程(旧制)修了、東北大学講師、東京女子大学、流通経済大学教授を歴任、文学博士
滝口直彦[タキグチナオヒコ]
1981年筑波大学医学専門学群卒、同大大学院卒(医学研究科)、医学博士。法務省八王子医療刑務所勤務をへて現在「ゆいメンタルクリニック」開設(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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